2026.06.25
小児矯正後に後戻りが起こる原因と予防法!後戻りを防ぐためのポイントも
こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

子どもの歯並びを整える小児矯正は、見た目の改善だけでなく、将来的な虫歯予防や噛み合わせの安定など多くのメリットがある治療です。しかし、せっかく治療した歯並びが元の位置に戻る後戻りが起こることもあるため、注意が必要です。
成長段階の子どもは、顎や歯の状態が変化しやすく、治療後のケアや生活習慣によっては後戻りのリスクが高まります。
今回は、小児矯正で後戻りが起こる原因や後戻りを防ぐためのポイントについて解説します。
後戻りとは

矯正治療における後戻りとは、歯の矯正治療によって整えられた歯並びが、治療終了後に時間の経過とともに元の位置や状態に戻ろうとする現象を指します。特に小児矯正においては、顎の骨がまだ発達段階にあり成長の影響を受けやすいため、後戻りが起こりやすいとされています。
矯正治療中は、装置を用いて歯や顎を正しい位置に導きますが、治療後にはそれらの力が加わらなくなります。そのため、歯やその周囲の組織が安定するまでの間に再び動きやすい状態になります。
後戻りは見た目の問題だけでなく、噛み合わせや発音、さらには虫歯や歯周病のリスクにも影響を与えるため軽視できない現象です。
小児矯正後に後戻りが起こる原因

ここでは、治療後に歯が動く主な原因について詳しく解説します。
成長による骨格の変化
子どもの体は成長とともに変化しますが、それは顔や顎の骨格にも当てはまります。矯正治療を終えたあとも、身長が伸びたり、骨が成長したりするのと同じように、顎の骨も変化していきます。
この成長の動きが、せっかくきれいに整えた歯並びに影響を及ぼすことがあります。たとえば、下顎が前に成長すると、前歯に圧力がかかって並びが乱れやすくなります。特に、成長期の終わりに差しかかる頃は、骨の動きが活発になるため注意が必要です。
歯並びに影響を及ぼす癖がある
子どもの癖のなかには、歯や顎に持続的な力をかけることで歯並びに影響を及ぼすものがあります。
たとえば、指しゃぶりや舌で歯を押す癖(舌癖)、頬杖、唇を噛む癖などがそれにあたります。これらの癖が矯正治療後も続いていると、歯を動かそうとする力が加わり、後戻りにつながることがあります。
とくに、舌癖は無意識のうちに続けていることが多く、本人でも気づきにくいため注意が必要です。習慣を改善するには、保護者の協力と専門的な指導を受けることが大切です。
保定装置の使用不足
矯正治療が終わった後、歯並びを安定させるために欠かせないのが保定期間です。この期間中に使用される装置がリテーナーです。治療によってきれいに整えられた歯はまだ不安定な状態で、リテーナーを使わずにいると元の位置へ戻ろうとします。
しかし、子どもがリテーナーの装着を嫌がったり、保護者の方が装着状況を十分に確認できていなかったりすると、後戻りが起こるリスクが高まります。
保定期間は、治療の成果を維持する大切な時間だと捉え、取り外し式のリテーナーであれば1日20時間以上の使用を目安にしましょう。また、リテーナーは消耗品のため、劣化や破損があれば早めに作り直すことが大切です。
虫歯や歯周病による歯の移動
虫歯や歯周病が進行すると、歯を支えている骨や歯ぐきにダメージが加わり、歯が不安定になります。その状態では、歯が動きやすくなり、せっかく整えた歯並びも崩れるリスクが高くなります。
毎日の丁寧なケアと、歯科医院での定期的なチェックが後戻りを防ぐためには不可欠です。
小児矯正後の後戻りを防ぐために大切なこと

小児矯正後の後戻りを防ぐには、治療後の生活習慣やケアの質が重要です。特に成長期の子どもは、日常の行動や癖が歯並びに影響を与えることがあるため、保護者のサポートがとても重要です。
保定装置を正しく使用する
後戻りを防ぐうえで、最も大切なのが保定装置の正しい使用です。取り外しができるリテーナーの場合、1日20時間以上の装着が推奨されることが多いです。慣れるまでは不快に感じるかもしれませんが、装着時間を守ることが後戻りのリスクを大きく下げます。
固定式リテーナーは外すことができませんが、汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病を招く恐れがあるため、毎日の丁寧な歯磨きが欠かせません。
また、リテーナーが変形・破損していたり、装着時に違和感があったりする場合は、必ず早めに歯科医院へ相談しましょう。リテーナーを正しく使い、歯が新しい位置で安定するのをしっかりサポートすることが、後戻りの最大の予防策です。
口周りの癖を改善する
指しゃぶりや舌で前歯を押す癖などは、後戻りの大きな原因になります。特に舌癖は気づきにくく、無意識のうちに歯並びに影響を与えていることが多いため注意が必要です。
こうした癖を改善するには、歯科医院で指導を受けることが効果的です。口周りの筋肉を正しく使えるようになることで、歯並びを安定させられるようになります。
定期的に歯科医院を受診する
矯正治療が終わったあとも、定期的に歯科医院で診てもらうことはとても大切です。装置の使用状況や歯の動き、噛み合わせの状態などは、自分では気づきにくい変化もあります。歯科医師によるチェックを受ければ、ちょっとしたズレや問題にも早く気づくことができ、後戻りを防ぐ対策を取れます。
また、定期的な検診では、歯のクリーニングや虫歯のチェック、磨き残しの指導なども受けられるため、口の中を健康に保つことができます。矯正後の見た目を長く維持するためにも、歯科医院での定期的なフォローは非常に重要です。
歯磨きや食生活を見直す
矯正治療後は、歯並びを保つだけでなく、虫歯や歯周病のリスクにも注意が必要です。毎日の歯磨きを丁寧に行い、特に歯と歯の境目や歯ぐきの周囲は念入りにケアすることが大切です。歯ブラシやフロスを正しく使い分けることで、汚れをしっかり取り除けるようになります。
また、食生活の見直しも重要なポイントです。砂糖を多く含むお菓子やジュースは、虫歯の原因になります。よく噛んで食べる習慣をつけることで、口の周りの筋肉が鍛えられ、歯並びの安定にもつながります。
小児矯正後に後戻りを起こしたときの対処法

もし矯正治療後に後戻りが起こった場合でも、早い段階で対処すれば元の歯並びを保つことが可能です。以下に、後戻りを起こしたときの主な対処法をご紹介します。
歯科医師に相談する
矯正治療後に歯並びの変化が気になったときは、自分だけで判断せず、まずは矯正を担当した歯科医師に相談しましょう。見た目で歯が動いているように感じても、許容範囲内の変化である場合や、一時的な噛み合わせの調整で改善できることもあります。
また、リテーナーの装着状況や噛み癖、顎の成長など、過去の治療経過とあわせて診断してもらえるため、原因を特定しやすくなります。軽度の後戻りであればリテーナーの再装着で改善できるケースもあり、再治療の負担を抑えることができます。
保定装置を再度使用する
後戻りの程度が軽い場合には、かつて使っていた保定装置(リテーナー)を再度装着することで、歯の位置を安定させられる可能性があります。特に矯正治療が終了して間もない時期であれば、歯が元の位置に戻ろうとしている過程であるため、リテーナーを使って元の位置に戻すことも可能です。
ただし、リテーナーが破損していたり、歯並びが変わって合わなくなっていたりする場合もあるため、必ず歯科医院で確認してもらいましょう。また、歯科医師の指導のもと正しい使い方を守ることが重要です。
再治療を検討する
歯並びの乱れが進行している場合や、保定装置では改善が見込めない場合には、再び矯正治療が必要になることがあります。再治療の内容は後戻りの度合いや原因によって異なり、短期間のマウスピース矯正で済むこともあれば、再びワイヤー矯正が必要になるケースもあります。
ただし、再治療には子どもの精神的負担や経済的な負担も伴うため、早めの相談と判断が重要になります。
まとめ

小児矯正は歯並びの改善だけでなく、将来的な口腔内の健康にも大きく関わる大切な治療です。しかし、治療が終わればすべてが完了するわけではありません。
成長や生活習慣など、さまざまな要因によって歯が元の位置に戻ろうとする後戻りが起こることもあります。そのため、治療後の正しいケアと保護者のサポートが欠かせません。
保定装置の使用や生活習慣の見直し、定期的な歯科受診を継続することが、矯正後の安定に繋がります。もし後戻りが見られた場合でも、早めに気づいて対応することで、再治療の負担を最小限に抑えられるでしょう。
小児矯正を検討されている方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら、予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者
山下 幸樹
経歴
- 2010 大阪歯科大学 卒業
- 2011 医療法人崇仁会 小室歯科 勤務
- 2013 医療法人社団 翔悠会 小濱歯科医院 勤務
- 2017 ヤマシタデンタルクリニック開業
- 2025 歯学博士取得、大阪歯科大学生理学講座 非常勤講師 就任、関西医療学園専門学校 非常勤講師 就任
所属学会
- 日本補綴歯科学会 会員
- 日本口腔インプラント学会 会員
- 日本小児歯科学会 会員
- 日本歯周病学会 会員
- 日本デジタル歯科学会 会員
- 日本歯科保存学会 会員
- 福岡SJCD 会員
- 5-D Japan 会員
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