2026.08.27
妊娠中にインビザラインで矯正をしても大丈夫?注意点も
こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

妊娠中に歯列矯正を検討する方は意外と多く、つわりの時期を過ぎたあとや、出産までの時間を有効活用したいという理由で始める方もいます。なかでも、透明なマウスピースを使用するインビザラインは、装置が目立ちにくく、ライフスタイルに合わせて進めやすい矯正方法として人気です。
では、妊娠中にインビザラインでの矯正治療を始めても問題はないのでしょうか。
今回は、妊娠中にインビザライン矯正はできるのか解説します。注意点もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
妊娠中にインビザラインで矯正をしても大丈夫?

多くの妊婦さんが気になるのが「そもそもインビザラインで矯正をしても大丈夫なの?」という点ではないでしょうか。基本的には、妊娠していてもインビザラインでの矯正治療は可能とされています。
インビザラインは、ワイヤーや金属の器具を使わない透明なマウスピース型の装置で、見た目や日常生活への影響を抑えながら行える矯正治療として注目されています。そのため、母体や胎児に大きな負担を与える心配が少ないのが特徴です。
ただし、妊娠中はホルモンバランスの変化により歯ぐきが腫れたり、唾液の量や性質が変わったりすることがあります。こうした変化によって、口腔内の環境が一時的に不安定になる可能性があるため、矯正の進行に影響が出ることも考えられます。
また、重度のつわりがある場合、マウスピースの装着そのものが困難になることもあるでしょう。こうした個人差を考慮しながら、歯科医師の指示に従って治療を進めていくことが重要です。
治療を始める前には、かかりつけの産婦人科医にも相談し、問題がないかを確認しておきましょう。
妊娠中のインビザライン矯正で注意すること

ここからは、妊娠中に矯正治療を行う際に気をつけておきたいポイントを解説します。
体調の変化に注意する
妊娠中は、ホルモンバランスの変化や体調のゆらぎによって、これまで問題なかったことが負担になることがあります。インビザラインのマウスピースも、そのひとつとして考えられます。
特に、つわりの時期には装着すること自体が気持ち悪く感じたり、口の中の異物感が不快に思えたりすることがあります。実際に、マウスピースは口内にとっては異物であり、唾液の分泌や舌の動きに影響する場合があるため、敏感な時期には症状が強く出ることがあります。
また、妊娠中は体調が急に変化することもあり、睡眠不足やストレスが重なると矯正治療へのモチベーションが下がることもあるでしょう。こうした時期は、歯科医師にも相談しながら、無理のないペースで治療を続けることが大切です。
食事や歯磨きに注意する
妊娠中はホルモンの影響で虫歯や歯周病になりやすくなります。インビザライン治療中は、マウスピースを装着する前に歯をしっかり磨くことが重要で、これが不十分だと口の中で細菌が繁殖しやすくなります。マウスピースを常に清潔な状態に保つことも忘れてはいけません。
また、マウスピースを装着したまま飲食することも避けましょう。栄養バランスを意識しながら、間食のタイミングや内容も工夫することで、虫歯や不快感を防ぎやすくなります。
ホルモンバランスの影響に注意する
妊娠中は女性ホルモンが大きく変化し、体だけでなく口の中にもその影響が現れます。たとえば、歯茎が腫れたり出血しやすくなったり、唾液の質が変わったりといった変化が見られることがあります。こうした状態はインビザライン矯正にも影響を与えることがあるため、注意が必要です。
たとえば、歯茎の炎症があると、装置が装着しにくくなったり、痛みを感じやすくなったりすることがあります。また、ホルモンの影響で歯が動きやすくなる一方、思った通りに矯正が進まないと感じるケースもあるかもしれません。
こうした変化は妊娠中にはある程度避けられないものですが、ふだんからお口のケアを丁寧に行い、定期的に歯科医院でチェックを受けることで、大きなトラブルを防げるでしょう。
口腔内のトラブルに注意する
妊娠するとホルモンバランスが変化し、唾液の分泌量や性質が変わることで、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。インビザライン矯正中はマウスピースを装着するため、汚れがたまりやすく、口の中の環境が悪化しやすい状態になります。
そのため、いつも以上に丁寧な歯磨きやマウスピースの洗浄を心がける必要があります。毎日のケアをしっかり行うことで、矯正と妊娠を両立させやすくなります。
レントゲン撮影に注意する
インビザラインの治療を始める前には、歯や顎の状態を確認するためにレントゲン撮影を行うのが一般的です。しかし、妊娠中はレントゲン撮影に対して不安を感じる人も多いでしょう。実際には、歯科のレントゲンで使用される放射線量は非常に少なく、適切な防護を行えば胎児への影響はほとんどないとされています。
さらに、妊婦用の防護エプロンも用意されており、お腹の赤ちゃんをしっかり守りながら撮影することができます。どうしても心配な場合は、歯科医師に相談のうえ、治療のタイミングを調整したり、レントゲンを避ける対応を取ったりすることも可能です。
妊娠中の口腔ケアの重要性

妊娠中は、ホルモンバランスの変化やつわりの影響により、口腔内の環境が不安定になりやすい時期です。そのため、インビザラインで歯科矯正をしていない方にとっても、妊娠中の口腔ケアは非常に重要です。
歯周病や虫歯が進行すると、母体の健康だけでなく胎児への影響も懸念されるため、妊娠中はいつも以上にお口の中の清潔を保つことが大切です。特に、妊娠中はつわりや食事回数の増加によって、口腔内が酸性に傾きやすくなります。これにより、虫歯のリスクが高まり、歯茎が炎症を起こしやすい状態になります。
また、妊娠中はホルモンの影響で歯周病になりやすくなるため、妊娠性歯肉炎と呼ばれる症状にも注意が必要です。
早産や低体重児出産のリスクも高まる
妊娠中に歯周病になると、歯ぐきの炎症が全身へと影響を及ぼし、早産や低体重児出産のリスクが高まることがわかっています。これは、歯周病菌が産生する炎症性物質が血液を介して胎盤に届き、陣痛を引き起こす物質を増加させるためです。
特に妊娠中期から後期は免疫力が低下しやすく、歯ぐきの炎症が悪化しやすい時期でもあります。そのため、妊娠中はふだん以上に歯周病予防を意識し、定期的な歯科検診と丁寧なブラッシングを心がけることが、母体と赤ちゃんの健康を守るうえで非常に重要です。
インビザライン矯正中に妊娠が分かったら

インビザライン矯正中に妊娠が判明したとしても、基本的には治療を中断せずに続けることが可能です。インビザラインは装置の取り外しができるため衛生管理もしやすく、妊娠中でも安心して進行できます。
しかし、妊娠によって体調が変化しやすくなるため、治療計画や通院頻度の調整が必要になる場合があります。つわりや体調不良で通院が困難な場合は、無理をせずに歯科医師に相談しましょう。
また、妊娠中は歯ぐきが腫れやすくなるなどの影響も現れるため、より丁寧な口腔ケアと定期的なチェックが重要です。治療を安全に継続するためにも、妊娠したことが判明した段階で、なるべく早く担当の歯科医師に報告し、治療の見直しや対応を相談しましょう。
まとめ

妊娠中にインビザラインでの矯正治療を受けることは可能ですが、体調やホルモンバランスの変化、口腔内のトラブルなど、妊娠特有の状況を考慮したうえで慎重に進める必要があります。つわりの影響でマウスピースの装着が難しくなることや、虫歯・歯周病のリスクが高まることなど、注意すべきポイントも多くあります。
また、妊娠中のレントゲン撮影や薬の使用についても、事前に確認しておくことが大切です。治療中に妊娠が分かった場合は、速やかに歯科医師に相談し、必要に応じて治療計画を調整してもらいましょう。
母体と赤ちゃんの健康を第一に考えながら、無理のないペースで治療を進めることが大切です。不安なことがあれば一人で抱え込まず、担当医や産婦人科医に相談しながら、安心して矯正治療を継続しましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら、予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者
山下 幸樹
経歴
- 2010 大阪歯科大学 卒業
- 2011 医療法人崇仁会 小室歯科 勤務
- 2013 医療法人社団 翔悠会 小濱歯科医院 勤務
- 2017 ヤマシタデンタルクリニック開業
- 2025 歯学博士取得、大阪歯科大学生理学講座 非常勤講師 就任、関西医療学園専門学校 非常勤講師 就任
所属学会
- 日本補綴歯科学会 会員
- 日本口腔インプラント学会 会員
- 日本小児歯科学会 会員
- 日本歯周病学会 会員
- 日本デジタル歯科学会 会員
- 日本歯科保存学会 会員
- 福岡SJCD 会員
- 5-D Japan 会員
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