2026.09.03
歯石を予防するためにできること!歯石を放置するリスクも
こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

毎日丁寧に歯を磨いているつもりでも、気づかないうちに口の中ではさまざまなトラブルが起こっています。その中でも歯石は、歯周病の大きな要因です。
歯石は一度できると歯磨きでは除去できず、放置すると口腔内の健康に大きな影響を与える可能性があります。見た目の清潔感を損なうだけでなく、歯を失うリスクも高めるため、早めの対策が求められます。
今回は、歯石ができやすい人の特徴と放置するリスク、歯石予防のためにできることについて解説します。
歯石とは

歯石とは、歯垢(プラーク)が唾液中のミネラル成分と結びついて硬化したものです。特に、歯と歯茎の境目や、歯ブラシが届きにくい奥歯の裏側、下の前歯の裏側などにできやすいです。
歯茎より上にできる歯石は歯肉縁上歯石と呼ばれ、白色から黄白色をしています。歯茎の下の歯周ポケット内にできる歯肉縁下歯石は、歯茎からの血液成分を含むため黒褐色になり、歯周病が進行しているサインともいえます。
歯石自体は硬く、一度形成されると歯磨きなどのセルフケアでは取り除けません。除去するには、歯科医院で専用の器具によるスケーリングが必要です。
歯石ができやすい人の特徴

ここでは、歯石ができやすい人の特徴について解説します。
歯磨きが十分にできていない
毎日歯を磨いていても、正しい方法で磨けていなければ歯垢はしっかりと落とせません。歯ブラシの動かし方が雑だったり、磨く時間が短かったりすると、汚れが残ります。特に歯と歯の間、歯と歯茎の境目は磨きにくく、磨き残しができやすい場所です。
汚れが残ったまま放置すると、そこに細菌が増殖し、やがて歯石へと変わっていきます。自分ではきちんと磨いているつもりでも、磨き方に偏りがあることも少なくありません。
糖分の多い食品や間食が多い
糖分の多い食品や、やわらかく粘着性のあるものを頻繁に摂取していると、歯に汚れが残りやすくなり、プラークの原因になります。
また、だらだらと時間をかけて食事をする習慣や1日に何度も間食する習慣があると、口の中が酸性に傾く時間が長くなり、細菌が活動しやすい環境になります。
歯並びが乱れている
歯並びがガタガタと乱れていると、歯と歯の間に汚れがたまりやすく、歯ブラシで取り除くのも難しいです。そのため、磨き残しが多くなりやすく、プラークが形成され、時間の経過とともに歯石となります。
また、歯と歯の重なり部分や、狭くなったすき間には食べかすも詰まりやすく、細菌が繁殖する原因になります。
歯石を放置するリスク

歯石は放置すると、口腔内の健康だけでなく、全身の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。以下に歯石を放置した場合のリスクを解説します。
歯周病の進行
歯石は歯周病を悪化させる大きな原因のひとつです。歯石の表面はざらざらしていてプラークが付着しやすいため、歯石ができるとプラークがどんどんたまり、悪循環に陥ります。
プラークの中には歯周病の原因となる細菌が多く含まれており、歯周ポケットの中に細菌が入り込むことで、歯を支える歯茎や歯槽骨がじわじわと破壊されていきます。歯周病は初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行していることが多いです。
放置すると、歯の土台である歯槽骨が溶かされ、歯がグラグラするようになり、やがては抜け落ちる可能性もあります。さらに、歯周病は糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎などの全身疾患のリスクを高めることもわかってきています。
口臭の悪化
歯石は、口臭の原因のひとつです。歯石の表面には細菌がたまりやすく、食べかすやたんぱく質を分解することで、においのもととなるガスを発生させます。歯石の周りで炎症がある場合は、さらににおいが強くなることもあります。
見た目への影響
歯石は歯の表面に付着し、特に歯茎のまわりや歯と歯の間に目立って現れます。黄ばみや茶色っぽい色をしており、清潔感に欠ける印象を与えることも少なくありません。
特に、話しているときなどに口元が目立つ方の場合、対人関係にネガティブな影響を与える可能性もあります。
歯石を予防するために自宅でできること

歯石は一度できてしまうと自分では取れないため、歯石ができないように予防することが重要です。ここでは、歯石を予防するために自宅でできることを紹介します。
正しい歯磨きの習慣を身につける
歯石予防の基本は、毎日の歯磨きをしっかり行うことです。特に、歯と歯の間や歯茎との境目はプラークがたまりやすく、歯石になりやすい箇所のため、意識して丁寧に磨く必要があります。
また、歯ブラシだけでは届きにくい部分には、デンタルフロスや歯間ブラシを活用することが大切です。歯磨き粉には、歯石の沈着を防ぐ成分が含まれているものを選ぶと、より効果的な予防が期待できます。
食生活を見直す
歯石の予防には、毎日の食生活も重要です。お菓子や甘い飲み物を減らし、野菜や噛みごたえのある食材を取り入れることで、噛む回数が増えて唾液の分泌が促されます。唾液には、口の中の食べかすや細菌を洗い流す自浄作用があり、分泌量が多いほど汚れがとどまりにくくなるのです。
また、口の中が乾いていると唾液による洗い流しの働きが弱まります。水分をこまめにとると、汚れが残りにくくなり、歯石予防につながります。口の健康を守るためには、日々の食事から見直していくことが大切です。
洗口液を使用する
洗口液(マウスウォッシュ)は、歯磨きで取りきれなかった細菌や汚れを洗い流し、口腔内を清潔に保つのに役立つアイテムです。殺菌効果のあるタイプを使用することで、プラークの形成を抑制し、歯石の予防に効果が期待できます。抗菌成分を含む洗口液を用いると、歯周病菌の増殖を抑え、歯茎の炎症の予防にもつながります。
ただし、洗口液はあくまで補助的な役割であり、歯ブラシやフロスの使用を省略するためのものではありません。普段のケアに洗口液をプラスすることで、口腔内の環境をより良い状態に保てます。
歯石予防のために歯科医院でできること

歯石を予防するためには、自宅でのケアに加え、歯科医院での専門的な処置も欠かせません。ここでは、一般的な歯科医院で受けられる歯石予防のためのケアを紹介します。
ブラッシング指導
歯石のもととなるプラークは日常のブラッシングで除去できますが、磨き方に偏りがあると、どうしても汚れが残りやすくなります。歯科医院でのブラッシング指導では、患者さま一人ひとりの口腔内の状態に合わせて、正しい歯磨き方法を指導します。
たとえば、歯の重なりが強い部分や、歯と歯茎の境目には、角度や力加減を意識した磨き方が必要です。必要に応じて歯間ブラシやフロスの使い方も指導してもらえるため、より効率的にプラークを除去できるようになるでしょう。
クリーニング
歯科医院で行うクリーニングは、毎日の歯磨きでは取りきれない汚れや歯石を、専用の機器を使って丁寧に取り除く処置です。歯の表面をきれいに整えることで、細菌が再び付着しにくくなり、お口の中を清潔な状態に保ちやすくなります。
さらに、クリーニング後には見た目も明るくなり、口臭の軽減にもつながるというメリットもあります。歯石の再発を防ぐためにも、定期的にクリーニングを受けることが効果的です。
まとめ

歯石は目に見えないうちに少しずつ形成され、気づいたときにはすでに自分では取り除けない状態になっています。歯石はただの汚れではなく、細菌の温床となり、歯周病や口臭、さらには全身の健康リスクにまで影響します。
歯石を予防するためには、毎日正しい方法で丁寧にブラッシングを行い、デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間や歯茎の境目までしっかり清掃しましょう。
また、糖分の多い食べ物や、やわらかい食品ばかりの食事は避け、バランスの取れた食生活を心がけることも重要です。歯科医院で定期的なクリーニングを受けて歯石を除去し、清潔な口腔環境を保ちましょう。
歯石にお悩みの方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら、予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。

■この記事の監修者
山下 幸樹
経歴
- 2010 大阪歯科大学 卒業
- 2011 医療法人崇仁会 小室歯科 勤務
- 2013 医療法人社団 翔悠会 小濱歯科医院 勤務
- 2017 ヤマシタデンタルクリニック開業
- 2025 歯学博士取得、大阪歯科大学生理学講座 非常勤講師 就任、関西医療学園専門学校 非常勤講師 就任
所属学会
- 日本補綴歯科学会 会員
- 日本口腔インプラント学会 会員
- 日本小児歯科学会 会員
- 日本歯周病学会 会員
- 日本デジタル歯科学会 会員
- 日本歯科保存学会 会員
- 福岡SJCD 会員
- 5-D Japan 会員
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