2025.05.22
歯科医院で行うブラッシング指導とは?メリットや流れも
こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

毎日しっかり歯磨きをしているつもりでも、実際には磨き残しが多かったり、磨き方にクセがあったりすることも多いです。こうした問題を改善し、より効果的なセルフケアを身につけるために、歯科医院で行われるのがブラッシング指導です。
プロによる適切なアドバイスを受けることで、虫歯や歯周病の予防効果を高められます。
この記事では、歯科医院でのブラッシング指導の内容や流れ、受けるメリットについて詳しく解説します。
歯科医院で行うブラッシング指導とは

ブラッシング指導とは、患者さま一人ひとりの口腔内の状態に合わせて、歯科医師や歯科衛生士が正しい歯磨き方法を指導する取り組みです。自己流の磨き方では磨き残しが生じやすく、それが虫歯や歯周病の原因となることも少なくありません。
ブラッシング指導では、歯ブラシの持ち方や動かし方、力加減、磨きにくい部位のケア方法などを細かくアドバイスします。正しいブラッシング習慣を身につけることで、歯や歯茎を健康に保ち、将来的なトラブルを予防できます。
ブラッシング指導を受けるメリット

日常的に歯磨きをしているにもかかわらず、虫歯や歯周病を繰り返す原因の一つに、正しいブラッシングができていないことが挙げられます。ここでは、ブラッシング指導を受ける具体的なメリットについて詳しく解説します。
プラークの除去効果が高まる
歯垢(プラーク)は、目に見えにくい細菌の塊であり、虫歯や歯周病の直接的な原因となります。自己流の歯磨きでは磨き残しが発生しやすく、特に奥歯の溝や歯と歯の間、歯と歯茎の境目などの部位は汚れが蓄積しやすいです。
ブラッシング指導を受けることで、磨き残しが発生しやすい箇所を意識してケアできるようになります。結果として、口腔内を清潔な状態に保つことができ、虫歯や歯周病のリスクを大きく低下させられるのです。
自分に合ったケア方法が身につく
口腔内の状態は一人ひとり異なり、歯並びや歯茎の状態、歯の大きさや形状などによって、適切なブラッシング方法も異なります。歯科医院でのブラッシング指導では、患者さま個々の特徴を踏まえた磨き方を提案してもらえるため、自分に合ったケア方法を身につけることができます。
また、歯ブラシの選び方や持ち方、力加減、動かし方に至るまで細かくアドバイスを受けられるため、無理なく正しいブラッシング習慣を定着させられます。
歯周病の進行予防に効果的
歯周病は、初期段階では自覚症状が乏しく、気づかないうちに進行することが多い病気です。ブラッシング指導を通じて歯茎の状態をチェックしてもらい、炎症が起きやすい部位の磨き方を重点的に学ぶことで、歯周病の予防・進行抑制に大きな効果を期待できます。
特に、歯周ポケット内のプラーク除去には繊細なテクニックが必要なため、プロの指導を受けることでセルフケアの精度を大きく向上させられます。
口臭の改善にもつながる
口臭の原因の多くは、プラークの蓄積や歯周病によるものです。適切なブラッシングによってプラークを効果的に除去できるようになると、口腔内の細菌数が減少し、口臭の改善につながります。
口腔全体を清潔に保つ意識が高まるため、口臭予防にも大きな効果を発揮します。
歯の寿命を延ばすことができる
虫歯や歯周病によって歯を失うリスクを減らすことは、結果として歯の寿命を延ばすことにつながります。正しいブラッシングを習慣化できれば、歯を削ったり抜歯したりするような治療の回数を減らすことができ、天然歯を長く健康な状態で維持できる可能性が高まります。
また、口腔内の健康は全身の健康とも密接に関わっているため、歯の健康を守ることは生活の質の向上にも直結します。
将来的な治療費を削減できる
予防意識を高めて虫歯や歯周病を未然に防ぐことができれば、大掛かりな治療が必要になるリスクを大幅に減らせます。治療費や通院回数を抑えられるだけでなく、治療に伴う痛みや不快感、時間的負担も軽減することも可能です。
ブラッシング指導の流れ

ここでは、一般的なブラッシング指導の流れについて詳しく解説します。
口腔内の状態確認
最初に行われるのは、患者さまの口腔内の状態を詳細にチェックすることです。歯の並びや歯肉の状態、プラークの付着状況、歯周ポケットの深さなどを歯科医師や歯科衛生士が確認します。
必要に応じて染め出し液を使い、磨き残しがどの部位に多く見られるかを可視化する場合もあります。
現在のブラッシング方法の確認
次に、普段患者さまがどのように歯磨きをしているかを実際に確認します。使用している歯ブラシの種類や持ち方、磨く際の力加減、ブラッシングの順番などをチェックし、改善すべきポイントを明確にしていきます。
患者さま自身が気づいていない磨き方の癖や、磨きにくい部位が浮き彫りになります。
指導と実技練習
口腔内の状態と普段の磨き方を把握したうえで、患者さま一人ひとりに合わせた具体的なブラッシング方法の指導が行われます。例えば、歯並びに応じたブラシの当て方、歯と歯茎の境目を意識した磨き方、力を入れすぎないためのコツなどが具体的に説明されます。
また、ただ説明するだけでなく、実際にブラシを使って練習を行いながら、正しい動きを身につけていきます。必要に応じて歯間ブラシやフロスの使い方も指導されます。
適切なケア用品の提案
患者さまの口腔内の状態やブラッシング技術に合わせて、最適な歯ブラシや歯間ブラシ、フロス、歯磨き粉などのケア用品が提案されることもあります。例えば、歯周病のリスクが高い方には毛先の柔らかい歯ブラシを、歯と歯の間が広い方にはサイズの合った歯間ブラシを紹介します。
経過観察と再評価
ブラッシング指導は一度きりで終わるものではなく、定期的に経過を観察し、再評価することが重要です。指導後も磨き残しが減らない場合には、再度指導内容を見直したり、新たな方法を提案したりすることがあります。
こうした繰り返しによって、患者さま自身のブラッシング技術が徐々に向上し、口腔内の健康維持へとつながっていきます。
自宅でブラッシングをするときのポイント

毎日のブラッシングは、虫歯や歯周病を防ぐために欠かせない習慣です。正しい方法でブラッシングを行うことが、健康な歯と歯茎を維持するための第一歩となります。
ここでは、自宅でブラッシングを行う際に意識しておきたいポイントについて詳しく解説します。
力を入れすぎず優しく磨く
ブラッシングの際に歯に強い力をかけすぎると、エナメル質を傷つけたり、歯茎を傷めたりする原因になります。力を入れることよりも、歯ブラシの毛先をきちんと当てて細かく動かすことが重要です。
特に、歯と歯茎の境目はデリケートな部分であり、軽いタッチでマッサージするような感覚で磨きましょう。汚れをしっかり取り除きながら、歯茎の健康も守ることができます。
歯ブラシの持ち方を工夫する
正しい力加減を保つためには、歯ブラシの持ち方にも工夫が必要です。力が入りすぎないように、鉛筆を持つときと同じように軽く持つのが理想的です。グーで握りしめるように持つと無意識に力が入りやすくなり、ブラッシング時の圧力が過剰になるため注意しましょう。
軽く持つことで、細かい動きがしやすくなり、磨き残しを減らす効果も期待できます。
1本ずつ丁寧に磨く意識を持つ
全体をざっと磨くのではなく、1本1本の歯を意識して丁寧に磨くことが大切です。小刻みに歯ブラシを動かしながら、歯の表面、噛む面、歯と歯茎の境目を順番に磨きます。
特に、歯と歯の間や、奥歯の溝は汚れがたまりやすいため、角度を調整しながら毛先をしっかり届かせることを意識しましょう。磨き忘れを防ぐためには、歯列の順番を決めて磨く習慣をつけることも効果的です。
歯ブラシやケア用品の選び方に注意する
ブラッシング効果を高めるためには、使用する歯ブラシやケア用品の選択も重要です。歯ブラシはヘッドが小さめで毛先がやわらかいものを選ぶと、口腔内の細かい部分まで届きやすく、歯茎への負担も軽減できます。
また、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、歯と歯の間の汚れも効果的に除去できます。自分に合った道具を使うことで、ブラッシングの質が一段と向上します。
まとめ

歯科医院で行うブラッシング指導は、患者さま一人ひとりの口腔内の状態に合わせた歯磨き方法を学べる重要な取り組みです。自己流では磨き残しや癖が生じやすいですが、プロの指導を受けることでプラーク除去効果が高まります。
指導は口腔内チェックから始まり、磨き方の確認、個別アドバイス、実技練習を通して行われます。さらに、自宅でのブラッシングをより効果的にするためには、力加減や道具選びにも注意が必要です。
ブラッシング指導を検討されている方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら、予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。