子どもの受け口を放置すると危険?矯正方法と治療を始めるタイミングも

2025.11.13

2025.11.13

子どもの受け口を放置すると危険?矯正方法と治療を始めるタイミングも

こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

受け口の子ども

子どもの歯並びや噛み合わせは、将来の口腔環境や全身の健康に大きく関わってきます。そのなかでも受け口(反対咬合)と呼ばれる状態は、成長とともに悪化する可能性があり、放置するとさまざまな問題を引き起こすことがあります。

特に、子どもの場合は成長過程にあるため、早期の対応が重要とされています。

今回は、子どもが受け口になる原因や放置によるリスク、治療の開始時期までを詳しく解説します。お子さんの歯並びに不安がある保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

受け口とは

受け口のイメージ

受け口とは、上の前歯よりも下の前歯が前に出ている噛み合わせの状態を指します。正式には反対咬合(はんたいこうごう)または下顎前突(かがくぜんとつ)とも呼ばれます。

通常、上下の歯は上の前歯が少し前に出て噛み合うのが理想的ですが、受け口ではこの関係が逆転しています。この状態は、見た目の印象だけでなく、咀嚼(そしゃく)や発音、顎の成長バランスにも悪影響を与える可能性があります。

特に子どもの場合、顎の成長が続いているため、早めの対応が将来的な健康や見た目に大きな違いをもたらします。

子どもが受け口になる原因

頬杖をつく子ども

子どもが受け口になる背景には、複数の要因が複雑に関係しています。以下に詳しく解説します。

遺伝的要因

子どもが受け口になる原因のひとつとして、遺伝的な要素が挙げられます。

両親や祖父母に受け口の傾向がある場合、その骨格的な特徴が子どもにも受け継がれることがあります。特に、下顎が前に出やすい骨格や、上顎の成長が小さい傾向などは遺伝により影響を受けることが多いとされています。

こうした骨格の問題は、乳歯の段階では目立ちにくくても、成長とともに徐々に明らかになってくることがあります。そのため、家族に受け口の人がいる場合は、早い段階で歯科医師による定期的なチェックを受けることが重要です。

早期に気づくことで、成長を利用した矯正治療が可能になり、将来的な本格矯正や手術の必要性を減らすことにもつながります。

癖や生活習慣

子どもの日常生活のなかで何気なく行っている癖や習慣も、受け口の原因となることがあります。

例えば、舌を前に突き出す舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)や、うつ伏せ寝、頬杖をつく癖などが挙げられます。これらの習慣が長期間続くと、顎の発育に偏りが生じ、下顎が前方へ押し出されるように成長することがあるのです。

そのため、日頃の姿勢や癖に注意を払い、正しい習慣を身につけることが大切です。

食習慣

現代の子どもたちは、柔らかい食べ物を好む傾向があり、それが受け口の一因となることがあります。

噛む回数が少なくなると、上顎の発達が不十分になり、結果として下顎が前に出てしまうケースがあります。また、早食いや片側だけで噛む習慣も、噛み合わせのバランスを崩す原因になります。

成長期にしっかりとした顎の発育を促すためには、よく噛むことが大切です。硬めの食材を取り入れ、左右均等に噛むことを意識した食習慣を身につけることで、受け口の予防につながります。

受け口を放っておくリスク

受け口を放っておくリスクイメージ

受け口をそのままにしておくことで、さまざまな身体的・精神的な問題が生じる可能性があります。

噛む力のバランスが崩れる

受け口の状態では、上下の歯が正しく噛み合わず、噛む力が均等に分散されにくくなります。特定の歯や片側の顎にばかり負荷がかかることで、歯の摩耗やぐらつき、さらには顎の筋肉や骨にまで影響が及ぶ可能性があります。

特に子どもの成長期には、こうした不均衡が将来の顎の発育や顔貌に悪影響を与えるリスクがあります。しっかりと噛めないことで消化器官に負担がかかるなど、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

発音や滑舌に影響を及ぼすことがある

受け口によって舌の動きや口の形に制限が生じ、発音が不明瞭になるケースがあります。特にサ行やタ行の音を正しく発音することが難しくなり、学校や日常生活でのコミュニケーションに支障をきたすこともあります。

また、正確な発音ができないことで、本人が自信をなくしてしまう可能性もあるでしょう。

虫歯や歯周病になるリスクが高まる

受け口の状態では歯並びが乱れやすく、ブラッシングがしづらくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に前歯の裏側などは磨き残しが多くなりやすく、汚れがたまりやすい部分です。

さらに、噛み合わせが悪いことで唾液の流れが乱れ、口内の自浄作用が低下することもあります。子どもの口腔内はまだ未成熟であり、こうしたリスクを早期に減らすことが将来の健康につながります。

顎関節への負担が増加する

受け口によって下顎が前方に出た状態が続くと、顎関節に不自然な力がかかるようになります。これにより、顎関節症(がくかんせつしょう)と呼ばれる状態を引き起こすことがあり、口を開けたときに音が鳴ったり、痛みを感じたりすることがあるのです。

子どものうちに顎関節に過剰な負担がかかると、顎の成長にも影響を与える可能性があるため注意が必要です。正しい噛み合わせに整えることで顎関節に負担がかかるのを防ぐことができます。

コンプレックスにつながる

受け口は外見上の特徴として目立ちやすく、他人と違うことを気にし始める年齢になると、子ども自身がコンプレックスを抱くようになることがあります。歯並びや顔の印象に関するからかいや心ない言葉が、自尊心の低下や人前で話すことへの不安につながることもあります。

また、発音のしにくさや写真写りの悪さを気にして、自信をなくしてしまう子も少なくありません。心のケアと同時に、矯正治療によって見た目と機能の両面を改善していくことが大切です。

子どもの受け口を矯正する方法

マウスピース矯正で受け口を矯正する子ども

受け口の矯正方法は、子どもの年齢や骨格の発育状況に応じて選ばれます。成長段階に合わせた治療を行うことで、自然な形で噛み合わせを整えることが可能です。

一般的な方法には、取り外し可能なマウスピース型の矯正装置や顎の成長を促す床矯正装置などがあります。これらは顎の骨格や歯の動きを適切にコントロールし、受け口の改善を図ります。

また、日常生活の癖や舌の使い方を正す口腔筋機能療法(MFT)を併用することで、より良い結果が期待できます。矯正装置による物理的な治療だけでなく、習慣や姿勢の改善を同時に行うことが重要です。

子どもの受け口矯正は何歳から始める?

受け口矯正を始める子ども

受け口の矯正は、なるべく早い段階で始めることが望ましいとされています。子どもの顎の成長を利用することで、負担の少ない治療が可能になります。

子どもの受け口矯正は、早ければ3歳頃から検討できます。特に、乳歯が生えそろう3〜5歳の時期は、骨が柔らかく顎の成長も活発なため、装置やトレーニングで発育を正しい方向に導くことが可能です。

早期にアプローチすることで、将来的な本格的な矯正や外科的治療を回避できる場合もあります。

一方、6歳以降の混合歯列期に入ると、永久歯への生え変わりが始まり、より顕著に噛み合わせのズレが現れはじめるタイミングです。この時期に矯正治療を開始するケースも多く、顎の成長を観察しながら、必要に応じた治療を段階的に進めることができます。

ただし、治療の適切な開始時期はお子さんの成長のスピードや骨格の状態によって異なります。少しでも気になる様子があれば、早めに歯科医院で診てもらうことが大切です。早期発見・早期治療によって、将来の選択肢を広げることにつながります。

まとめ

受け口矯正で受け口を治療し家族と笑顔で過ごす子ども

子どもの受け口は、見た目だけでなく、噛む力や発音、虫歯のリスク、顎の健康、そして心の成長にも影響する大切な問題です。原因には遺伝だけでなく、生活習慣や食事内容といった日常の中にある要素も関係しており、早期の気づきと対応が何より重要です。

成長期は顎の発育を正しい方向へ導ける貴重な時期であり、適切なタイミングで治療を始めることで、将来の負担を減らすことができます。

お子さんの歯並びや噛み合わせに少しでも不安を感じたら、まずは歯科医院で相談してみましょう。早めの一歩が、お子さんの健やかな成長と自信ある笑顔につながります。

小児矯正を検討されている方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。