歯肉が腫れる原因は?②

2023.09.03

2023.09.03

歯肉が腫れる原因は?②

歯肉が腫れるのはだいたいの場合は細菌が原因なので、一番効果的なのは歯科医院で診てもらい、
クリーニングや消毒をして細菌を減らす、口腔内を清潔に保つことが大切です。

また、自宅でのブラッシングも大切です。

歯周病などで腫れている場合は歯肉から出血があったり、歯ブラシを当てると痛みが出たりする場合もあります。
しかしそれでブラッシングを止めてしまうと、どんどん歯肉は悪化していきます。
出血があった場合は、その血を出すことによって歯肉が良くなっていくので気にしないで磨くようにしてください。
歯ブラシを当てて痛みが出る場合も、柔らかい歯ブラシなどを使い、我慢できる程度でいいので、
マッサージをするように優しい力でなるべく当てるようにしてください。

もし痛みが我慢できない場合や膿が出ている場合などで、歯科医院に行くまで、
又はなかなか歯科医院に行けない時は、痛み止めや抗生物質を飲むと症状が落ち着くことが多いです。

しかし、これは治ったわけではなくあくまでも一時的に症状を抑えているだけなので、薬をやめてしまったらまた症状は出て来ます。
そのため歯科医院にはしっかり行くようにしてください。

親知らずや歯が割れている、根尖病巣がある場合はそれ自体を取り除かなければまた繰り返し腫れは出てきます。
消毒などで腫れや痛みが治まったらその歯を抜くことも必要になってくる場合があります。
歯を抜くことはさまざまな問題があります。
親知らずは特に必要がないものですが、それ以外は本当に抜かなければいけない歯なのか、
しっかり先生と相談しながら進めていってください。

そして根尖病巣がある場合は神経の治療をもう一度する必要があります。

歯肉が腫れないようにするために大切なことは口腔内に細菌を残さないようにすることが大切です。
そのために日々のブラッシングは意識して行うことが必要です。
毎日のことなので適当になりがちな人が多いですが、適当にブラシを動かしているだけではしっかり汚れを取ることができません。
ブラシの当てる位置や角度、動かし方に気をつけながらしっかり汚れを取るように磨き方に気をつけましょう。

最近は電動歯ブラシもいいものが出ていますのでそういったものも導入するのも効果的だと思います。

ただ電動歯ブラシは、動かし方は楽になるものの、当てる位置などは意識して気をつけないと汚れは落とせず意味がなくなってしまいます。
種類もたくさんあり、パワーのあるもので正しい使い方をしたほうが効率よく汚れが落とせるので歯科医院に相談しながら使用してください。

それから自宅でのケアだけだと、どうしても汚れの取り残しがあったり、歯ブラシでは取りきれない場合があったりと不十分になってしまいます。
痛みがない場合でも半年に1度くらいは歯科医院に行って検診を受けることが大切です。
そこでクリーニングをして歯肉のポケットの中、親知らずの部分など自分では取りきれない汚れを取ることができます。

歯肉の腫れなどは問題が出る前に予防していくことが大切です。

そして、もしなにかあった場合でも定期的に通っていれば、進行する前に対処することができます。
進行してしまうと以前の状態に治らないことが多く、現状維持が一番になってしまうのでなるべく進行させないように気をつけましょう。

定期検診の際には食生活指導やブラッシング指導をしてくれるところが多いです。
ブラッシング指導をした後は意識して磨くと思いますが、だんだんと知らないうちに自己流になっていってしまうので、
定期検診の度に正しい磨き方を思い出すようにしましょう。

歯肉の腫れについての原因、対処法などは理解できたでしょうか?
腫れの原因はたくさんあって、自分はなにが原因か分からないことが多いと思います。
あまり多くはありませんが、その気になるものが口腔内にある癌だったという症例もあるので、もしなにか気になることがある場合は歯科医院に相談するのが一番だと思います。

また口腔内では問題がなくても、口呼吸をしている人や、身体の方で薬(血圧を下げる薬など)を飲んでいる方、または糖尿病や他の病気を持っている方などは歯肉が腫れる場合が多いです。

もし歯科医院で定期的にクリーニングをしていて、ブラッシングなども問題なくできていると言われても歯肉が腫れている場合は、そういうことも考えてみるといいかもしれません。特に思い当たることがなく、試しに人間ドックなどに行ってみると問題が見つかる場合もありますので注意してみてください。

特に痛みがないからと放っておいてしまうと、後で治療期間が長くなってしまったり、メインテナンスが大変になってしまったりすることも多いです。
お口の中は自分で治すことができず、また良くなっていくこともないので放置しないようにしましょう。