子どもは大人よりもむし歯になりやすい

2024.03.12

2024.03.12

子どもは大人よりもむし歯になりやすい

お子さんの大切な歯をむし歯にしたくない!と熱心にケアをされている方も多いかと思います。
子どもは大人よりもむし歯になりやすいといわれているのをご存じでしょうか。
子どもは大人よりもむし歯になりやすい理由について、お話しします。

子どもの歯と大人の歯は、何が違うのでしょうか。
じつは、子どもの歯と大人の歯は、歯の質が違います。

歯の表面を覆う硬い層をエナメル質と呼びますが、乳歯のエナメル質は永久歯の約半分ほどしかありません。
むし歯がエナメル質よりも深く進行してしまうと、そこからあっという間に大きなむし歯になり、神経まで到達してしまう可能性が高いです。
むし歯を大きくしないためには、エナメル質が少し溶かされてしまう程度の小さなむし歯で発見し、きちんと治療する必要があります。

また、むし歯がもしできたとしても、大人よりも気付きにくいのも子どものむし歯の特徴です。

その理由は、2つあります。

子どもの痛覚は大人よりも未熟なことも多く、むし歯が痛い、という感覚があまりありません。
痛みを感じたとしても、常に痛い訳ではないため、それがむし歯によるものだと伝わらず見過ごしてしまうことも多くあります。

さらに、子どものむし歯は白っぽいことが多いためあまり目立ちません。
大人のむし歯のイメージは、黒っぽいむし歯ですが、子どもの場合は白っぽいむし歯がよくみられます。
歯の色との差があまりないため、気付きにくいうえに、進行も早いのが特徴です。
日頃からよくおくちの中を観察して、変化があればなるべく早く歯科で診てもらうようにしましょう。

おくちの中に糖質が存在する時間が長いほど、むし歯になりやすいといわれています。
子どもは、どうしても栄養補給のためにおやつや間食が必要です。
食事の回数が増えると、そのぶんおくちの中に糖質が存在する時間も増えます。
なるべくダラダラ食べないようにすることと、間食を甘いものではなくおにぎりや芋類、フルーツにするなど、糖質の摂りすぎを防ぐことでむし歯のリスクを下げましょう。

おうちでできるむし歯予防としては、やはり歯磨きが重要になります。
かならず一日1回は仕上げ磨きをして、子どもだけでは落としきれない汚れを取り除いてあげましょう。

歯科に治療するために通うのではなく、予防として通うようにしておけば、もしもむし歯ができていても、早期発見することができます。
大きなむし歯にしないためにも、定期的な歯科検診を受けましょう!