2025.12.04
歯石が招く口臭トラブル!その原因や歯石の予防法も
こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

「最近、なんだか口が臭う気がする」「歯を磨いているのに口臭が改善されない」といった悩みを抱える方は少なくありません。口臭の原因にはさまざまありますが、そのなかでも見落とされがちなのが歯石の存在です。
歯石は一度付着すると自分で取り除くことが難しく、放置すると細菌が繁殖し、口臭を悪化させる原因になります。
今回は、歯石が口臭にどう関係しているのか解説します。歯石以外で考えられる口臭の原因についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
歯石とは

歯石とは、歯の表面にこびりついた硬い汚れで、歯磨きだけでは取り除けない厄介な存在です。もともとは歯垢(プラーク)と呼ばれる柔らかい汚れが元になっています。
歯垢は、食べかすや細菌が混ざってできる白っぽい粘着性のかたまりです。歯垢は歯磨きで除去することが可能ですが、時間が経つと唾液中のミネラルと結びつき、硬く石のように固まってしまいます。これが歯石です。
歯石が一度できると、通常の歯磨きでは除去できません。特に歯と歯茎の境目や、歯の裏側、歯並びが複雑な部分などに付きやすく、放っておくとさらにその上にプラークが付着しやすくなり、細菌が繁殖する温床となります。
歯石があることで歯茎に炎症が起こり、やがては歯周病へとつながるリスクも高まります。口臭の原因としても見逃せない歯石について、まずは正しく理解しておくことが大切です。
歯石は口臭の原因になる?

歯石がたまると、口臭が強くなる可能性があります。では、なぜ歯石が口臭の原因になるのでしょうか。
歯石そのものは石のように硬く、においを発するわけではありません。
しかし、問題はその表面にあります。歯石の表面はザラザラしており、そこに汚れや細菌が付きやすくなります。特に歯ぐきの中にできる歯肉縁下歯石には、空気を嫌う性質を持った嫌気性菌が多く潜んでいます。
この細菌が食べかすやタンパク質を分解する際に、揮発性硫黄化合物(VSC)という強いにおいのガスを発生させるのです。これが、生ごみのような腐敗臭や、卵が腐ったようなにおいとして感じられる口臭の正体です。
さらに、歯石が長く放置されると歯茎が炎症を起こし、出血や膿が出るようになります。こうした症状が進むことで、口臭はますますひどくなります。つまり、歯石は直接的にも間接的にも口臭を引き起こす大きな要因といえるのです。
口臭の原因は歯石だけ?

口臭の原因は歯石だけではありません。日々の生活習慣や体の状態によっても、口臭は発生します。ここでは、歯石以外に考えられる主な原因をご紹介します。
磨き残し
歯磨きが不十分だと、食べかすや細菌が口の中に残ってしまい、それが腐敗してにおいの原因になります。特に奥歯の裏側や歯と歯の間、歯ぐきとの境目などは、歯ブラシが届きにくく汚れが残りやすい場所です。
毎日磨いているつもりでも、磨き残しがあると口臭が発生することがあるのです。
唾液の減少
唾液には、口の中を洗い流して清潔に保つ働きがあります。
ところが、緊張やストレス、加齢、薬の副作用などによって唾液の分泌量が減ると、細菌が繁殖して、口臭が発生しやすくなります。朝起きたときに口の中がネバついてにおいを感じるのも、就寝中に唾液の分泌量が少なくなるためです。
歯周病
歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨に炎症が起こる病気で、大人の多くがかかっているといわれています。この病気が進行すると、歯ぐきが赤く腫れたり、出血したり、膿が出ることもあります。これらの症状が口臭の原因になるのです。
特に膿のにおいは強く、独特のにおいを発するため、周囲に不快感を与えることがあります。
また、歯周病が進むと歯と歯ぐきの間に歯周ポケットと呼ばれるすき間ができ、そこに細菌がたまりやすくなります。細菌が増えるとさらに炎症が悪化し、口臭もより強くなるという悪循環に陥ります。定期的に歯科医院で検診を受け、早めに対処することが大切です。
舌苔
舌の表面に白っぽく見える汚れを舌苔(ぜったい)といいます。これは、食べかすや細菌、はがれた粘膜などが舌にたまったものです。特に舌の奥のほうはブラシが届きにくいため、汚れがたまりやすく、強い口臭の原因になります。
毎日歯を磨いていても、舌をきれいにしていないと口臭がなかなか改善されないのです。
全身疾患
口臭の原因が、口の中だけではない場合もあります。糖尿病、胃や肝臓の病気、鼻や喉の疾患など、体の不調がにおいとなって現れることがあります。例えば、糖尿病の人は甘酸っぱいにおい、肝機能が悪い人はアンモニアのようなにおいがすることもあります。
こうした口臭は、歯を磨いても改善しないのが特徴です。
食べ物や嗜好品による一時的な口臭
口臭は、食べたものや嗜好品の影響で一時的に強くなることがあります。特に、ニンニクや玉ねぎ、ネギなどには強いにおいの成分が含まれており、食後しばらくの間、口の中だけでなく呼吸や汗を通じてもにおいが出ることがあります。
また、アルコールやコーヒーも、口の中を乾燥させたり、唾液の分泌量を減らしたりすることで口臭を引き起こします。喫煙も同様に、タバコの成分が口内や肺に残って独特のにおいを発し、継続的な喫煙習慣があると慢性的な口臭につながる恐れがあります。
歯石を除去するメリット

歯石を定期的に除去することは、単に見た目をきれいにするだけでなく、口腔内の健康を守るために非常に重要です。ここでは、歯石を取り除くことで得られる主なメリットをご紹介します。
口臭の改善につながる
歯石の表面はざらついており、そこに細菌や食べかすが付着しやすくなります。この細菌が口の中で繁殖し、タンパク質などを分解することで、腐敗臭のような不快なガスが発生します。特に、歯ぐきの中にたまる歯肉縁下歯石は、強い口臭の原因となることが多いです。
歯石を取り除くことで、こうした細菌のすみかを減らすことができ、口臭の改善につながります。
歯周病の予防につながる
歯石は、歯周病の原因となる細菌の温床です。特に歯と歯ぐきの間にたまる歯石は、歯ぐきに炎症を引き起こし、進行すると歯を支える骨にまで影響を与えます。
歯石を除去することで、細菌の量を減らすことができ、歯ぐきの健康を守ることにつながります。初期段階の歯周病であれば、歯石の除去だけで進行を食い止めることも可能です。定期的にクリーニングを受けて清潔な状態を保つことが、歯周病の予防には欠かせません。
歯茎の腫れや出血を抑えられる
歯石がたまると、歯ぐきが腫れたり、歯磨きのときに出血しやすくなったりします。これは、歯石の中で繁殖した細菌によって歯ぐきが炎症を起こしているためです。
歯石を除去することで、炎症が徐々におさまり、歯ぐきの腫れや出血が改善されていきます。歯ぐきの色が健康的なピンク色に戻ると、見た目の印象も良くなり、口の中もより清潔に保てます。
歯石の付着を防ぐには

一度できてしまうと自分では取ることができない歯石ですが、日頃のケア次第で付着を防ぐことは可能です。ここでは、歯石をつくらないために心がけたいポイントをご紹介します。
しっかり歯磨きを行う
歯石のもとになる歯垢(プラーク)は、食べた直後から少しずつ歯の表面にたまっていきます。この歯垢を放置すると、やがて唾液中の成分と結びついて歯石になるため、毎日の歯磨きがとても大切です。
磨くときは、歯と歯ぐきの境目や奥歯の裏側など、汚れが残りやすい場所を意識して、1本ずつ丁寧に磨くようにしましょう。磨き残しを防ぐために、時間をかけてゆっくり磨くことがポイントです。朝と夜の2回は、しっかり時間をかけて磨きましょう。
デンタルフロスや歯間ブラシを使用する
歯と歯の間は、歯ブラシの毛先が届きにくく、食べかすや歯垢が残りやすい場所です。こうした汚れは、放置すると歯石の原因になり、歯周病や口臭を引き起こすことがあります。
そこで役立つのが、デンタルフロスや歯間ブラシです。デンタルフロスは狭いすき間に適しており、歯の側面の汚れをこすり取るのに効果的です。
一方、歯間ブラシはすき間が広い部分に使用する道具です。毎日の歯磨きにプラスして使うことで、歯石の予防効果がぐっと高まります。
定期的に歯科医院でクリーニングを受ける
どんなに丁寧に歯磨きをしていても、すべての汚れを自分で落としきるのは難しく、少しずつ歯垢や歯石がたまります。
そこで大切なのが、歯科医院での定期的なクリーニングです。歯科医院では専用の器具を使って、歯の表面や歯と歯ぐきの間にこびりついた歯石をしっかり取り除きます。これにより、歯石が原因となる口臭や歯周病の予防につながるのです。
3〜6か月に1回のペースで通院し、口の中を常に清潔な状態に保ちましょう。
まとめ

口臭は、自分では気づきにくい一方で、まわりの人に不快感を与えることがあるため、早めの対策が大切です。その原因のひとつである歯石は、ただの汚れではなく、細菌の温床となり、強いにおいのもとになることがあります。
歯石はふだんの歯磨きでは落とすことができません。そのため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが大切です。
お口の健康を守りたいとお考えの方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら、予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。