2025.08.07
歯周病を放置するとどうなる?知らないと怖いリスク
こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

歯ぐきの腫れや出血に気づいても「たいしたことはないだろう」とそのままにしていませんか。実は、それらは歯周病の初期症状である可能性があります。
歯周病は、日本人の成人の約8割がかかっていると言われる身近な病気ですが、放置するとさまざまな深刻な問題を引き起こすことが知られています。ただの口内トラブルと思われがちですが、進行すれば歯を失う原因となるだけではなく、全身の健康にも悪影響を及ぼします。
この記事では、歯周病を放置するとどうなるのか、という観点からリスクや予防法をわかりやすく解説していきます。歯や身体の健康を守るために歯周病への理解を深め、正しい対応を知っておきましょう。
歯周病とは

歯周病は、歯を支えている歯ぐきや骨に炎症が起こる病気です。進行すると歯が抜け落ちることもあります。初期段階では歯ぐきの赤みや腫れ、出血といった症状が見られます。この段階では自覚症状が乏しく、痛みもほとんどないため、気づかない人が多いです。
歯肉炎が進行すると歯と歯ぐきの間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができ、そこに細菌が入り込むことで歯を支える骨が徐々に溶かされていきます。やがて歯がぐらつき、最終的には自然に抜け落ちる、という経過をたどります。
歯周病の主な原因は、歯と歯ぐきの境目にたまったプラーク(歯垢)です。この中に含まれる細菌が毒素を出し、歯ぐきや歯槽骨に炎症を引き起こします。毎日の歯磨きでプラークをしっかり除去できていないと、歯周病菌が増殖して歯周病が進行するのです。
また、喫煙やストレス、糖尿病などの全身疾患、さらには遺伝的要因も歯周病を悪化させる要素とされています。自分では気づきにくい病気だからこそ、定期的な歯科検診と適切なセルフケアが重要です。
歯周病は口腔内だけの病気ではなく、全身の健康にも影響を与える可能性のある恐ろしい病気です。そのため、正しい知識を持ち、早めの対応を心がけることが大切です。
歯周病を放置することで起こるリスク

歯ぐきの違和感を見過ごし、放置する方は少なくありません。
しかし、歯周病は放置することで想像以上に多くのリスクを伴う病気です。進行すると歯を失う原因になるのはもちろん、口臭や見た目の悪化、さらには全身の健康にまで影響を及ぼすことが近年の研究でも明らかになっています。
症状が表に出にくく、気づいたときには重症化しているケースもあるため、日常生活に支障をきたす前に正しい知識を持っておくことが大切です。以下では、歯周病を放置した場合に起こりうるリスクを具体的に解説していきます。
歯の喪失につながる
歯周病を放置した場合、最も直接的で深刻な結果は歯を失うことです。歯周病は、歯ぐきの炎症にとどまらず、歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かしていきます。歯槽骨が破壊されていくことで、歯は次第にぐらつき、最終的には抜け落ちます。
特に奥歯は歯周病の進行が早く、咀嚼機能の低下を引き起こすことで、食生活にも大きな影響を及ぼします。一度失った歯は自然には再生しないため、入れ歯やインプラントなどの補綴治療が必要となり、経済的にも身体的にも負担が大きくなります。
口臭や口内環境が悪化する
歯周病が進行すると、口臭がひどくなることがあります。これは歯周ポケット内で細菌が繁殖し、膿や腐敗臭を放つためです。通常の歯磨きでは取り除けない深部の汚れが原因となっているため、いくら口臭対策をしても効果が感じられないことが多いです。
さらに、炎症によって歯ぐきが後退し、歯と歯の隙間が広がることで、食べカスがたまりやすくなり、より一層口内環境が悪化します。見た目の印象にも影響を与え、人間関係においてもマイナスとなる可能性があるため、早めのケアが不可欠です。
全身疾患を引き起こす・悪化させる
歯周病は単なる口の中の問題にとどまらず、全身の健康にも影響を及ぼすことが明らかになっています。特に関連が深いのが、糖尿病です。歯周病は慢性的な炎症を伴うため、血糖値のコントロールを悪化させ、糖尿病を悪化させる要因となります。
逆に、糖尿病がある人は免疫力が低下しているため、歯周病にかかりやすく進行も早いとされています。
また、歯周病菌が血流に乗って体内を巡ると、心筋梗塞や脳梗塞などの血管疾患のリスクが高まることも指摘されています。さらに、妊娠中の女性が歯周病になると早産や低体重児出産のリスクが高まることが報告されており、あらゆる年代・ライフステージでの注意が必要です。
認知症や誤嚥性肺炎を悪化させる
高齢者においては、歯周病を放置することによるリスクがさらに広がります。最近の研究では、歯周病と認知症との関連が示唆されています。特に、アルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドβが、歯周病菌によって脳内に増加する可能性があるとされています。
また、歯周病によって口腔内の衛生状態が悪化すると、食べ物や唾液が誤って気管に入る誤嚥性肺炎の原因にもなります。これは、高齢者の死亡原因の上位にも挙げられる疾患であり、予防のためにも歯周病のケアは欠かせません。
歯周病の進行を止めるためには

歯周病は自然に治ることのない病気であり、放置すればするほど悪化していきます。
しかし、正しい方法でケアによって進行を食い止めることは十分に可能です。ここでは、日常生活で実践できる予防策から専門的な治療法まで、歯周病の進行を止めるために必要な対策について紹介します。
毎日の正しいブラッシング
歯周病予防の基本は、なんといっても歯磨きです。
ただし、ただ磨くだけではなく、プラーク(歯垢)を確実に取り除くことが重要です。特に、歯と歯ぐきの境目は歯周病菌が潜みやすい場所であり、ここを丁寧にブラッシングすることが求められます。
歯ブラシは毛先の細いものを使い、歯ぐきを傷つけないように優しく磨くのがポイントです。また、歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、より効果的なケアが可能になります。
生活習慣の見直し
喫煙、過度な飲酒、ストレス、偏った食生活といった生活習慣も、歯周病のリスクを高める要因です。特に、喫煙は歯ぐきの血流を悪化させて免疫力を低下させるため、治療の効果を得られにくくします。
また、野菜や果物などでビタミン類を積極的に摂る食生活は、歯ぐきの健康維持に役立ちます。規則正しい生活を心がけ、免疫力を保つことも歯周病予防にとって大切な視点です。
定期的な歯科受診
自分では気づかないうちに進行するのが歯周病の特徴です。そのため、3か月から6か月に一度は、歯科医院で歯科検診を受けるようにしましょう。歯科検診では、歯周ポケットの深さを測定したり、炎症の有無を確認したりすることができます。
また、歯石の除去(スケーリング)や歯の表面を滑らかに整えるルートプレーニングといった処置も行われ、セルフケアだけでは落としきれない汚れを除去できます。
専門治療の活用
歯周病が進行している場合には、一般的なクリーニングだけでは不十分です。歯科医院では、状態に応じて歯周外科治療や再生療法といった専門的な処置が行われることもあります。
これらの治療は、歯槽骨の破壊を抑えたり失われた組織の再生を促したりすることを目的としています。歯周病に気づき、治療を開始するのが早いほど治療の効果も高くなるため、違和感を覚えた段階での受診することが大切です。
まとめ

歯周病は、初期段階では自覚症状が少ないため放置されがちです。そのまま放置していると、歯の喪失だけではなく、糖尿病や心疾患、認知症など全身疾患の悪化させる可能性があります。
ただ歯ぐきが腫れているだけと見過ごさず、毎日のセルフケアや定期的な歯科検診を徹底することが、歯周病の進行を防ぐ第一歩です。また、生活習慣の改善や、必要に応じた専門治療を受けることも大切です。
歯と身体の健康は密接に関係しています。今感じている小さな違和感が、将来の大きな健康被害につながるかもしれません。この機会に自分の口の中と向き合い、できることから行動を始めてみてはいかがでしょうか。
歯周病の治療を検討されている方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら、予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。