2025.02.22
予防歯科とは?受けられる治療内容と具体的なメリット・費用について
こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

「歯医者は虫歯や歯周病などの問題が発生してから行く場所」というイメージを持っている方が多いかもしれません。
しかし、近年注目を集めているのが予防歯科という考え方です。予防歯科は、歯や口腔内の健康を維持するために、問題が起きる前から積極的にケアを行う取り組みを指します。
この記事では、予防歯科の内容、メリット・デメリット、かかる費用や頻度について詳しく解説していきます。
予防歯科とは

予防歯科とは、虫歯や歯周病などの歯科疾患を未然に防ぐための取り組みを指します。通常の歯科治療は、すでに発生した問題を解決する対処療法が中心ですが、予防歯科は問題が発生する前に対応する予防的アプローチを重視しています。
予防歯科が重要視される理由には、病気になってから治療をするよりも、病気を予防するほうが体への負担が少ないことが挙げられます。経済的な負担を軽減できることも理由でしょう。
定期検診やクリーニングを行って歯や歯茎の健康を維持すれば、大がかりな治療が必要になるリスクを減らせます。
欧米では定期的に予防歯科を受けることが一般的です。日本でも、予防歯科の重要性が近年認識され始めています。
予防歯科のメリット

予防歯科にはさまざまなメリットがあります。ここでは、予防歯科を受けることで得られる主な利点を解説します。
虫歯や歯周病を未然に防げる
予防歯科の最大の目的は、虫歯や歯周病といった歯科疾患を予防することです。定期的な検診や専門的なクリーニングによって、歯垢や歯石を効果的に除去し、トラブルの発生を防ぎます。
大がかりな治療を避けられる
予防歯科に取り組むことで、小さな問題を早期に発見し対処できるため、抜歯やインプラントなどの大規模な治療を避けられる可能性が高まります。特に、歯周病が進行すると治療が長引く場合も多いため、予防の段階での対応が重要です。
経済的な負担を軽減できる
大がかりな治療を避けることで、治療費の負担を抑えられるという点も予防歯科のメリットです。虫歯や歯周病は、進行すればするほど治療が複雑化して費用も増加します。定期的な予防ケアの費用のほうが、患者さまの負担を抑えられるでしょう。
全身の健康維持につながる
特に、歯周病は糖尿病や心疾患などの全身疾患と関係していることが明らかになっています。予防歯科で口腔内の健康を維持することで、全身の健康状態を保つ効果が期待できます。
快適な日常生活をサポートできる
口腔内のトラブルが少なくなれば、噛む機能や話す機能が保たれます。これにより、日常生活の質が向上し、ストレスの軽減にも寄与します。
予防歯科のデメリット

予防歯科には多くのメリットがありますが、すべての人にとって完全にポジティブな選択肢とは限りません。ここでは、予防歯科に取り組む際に考慮すべきデメリットについて説明します。
定期的に通院する必要がある
トラブルを予防し続けるためには、定期的な通院が必要です。忙しい現代社会では、歯科医院に通う時間を確保することが難しいと感じる人も多いでしょう。
費用がかかる場合がある
予防歯科には保険が適用されない場合が多く、定期的な通院によって費用が積み重なる可能性があります。虫歯や歯周病が重症化した場合に必要になる治療費よりは安い場合が多いですが、継続が困難に感じるケースもあるかもしれません。
効果が目に見えにくい
予防歯科の目的は、トラブルを未然に防ぐことです。そのため、効果を実感しにくいといえるでしょう。虫歯や歯周病が発生しないことが成果ですが、問題が発生していない状態が当たり前と認識されると、予防の必要性を感じにくいのです。
自宅でのケアが欠かせない
予防歯科の効果を最大限に引き出すには、自宅でのケアが重要です。歯科医院でのケアだけでは十分ではなく、日々の歯磨きやフロスの使用が必要です。
自宅でのケアを習慣化するのが難しい人にとっては、予防歯科の効果を感じにくい可能性があります。
予防歯科ではなにをする?

予防歯科で実際に行われる内容は、主に歯や口腔内の健康を保つためのケアや指導です。ここでは、予防歯科で受けられる代表的な施術や取り組みを詳しく解説します。
PMTC
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)は、歯科医院で専門の機器を使用して行う歯のクリーニングです。普段の歯磨きでは取り除けない歯石や着色汚れを徹底的に除去することで、虫歯や歯周病を予防します。
どれだけ丁寧に歯を磨いても、歯ブラシだけの清掃では60%、歯間ブラシやフロスを併用しても80%程度しか汚れを除去することができません。そのため、定期的に歯科のプロフェッショナルなクリーニングを受けて、徹底的に口内を清掃する必要があります。
フッ素塗布
フッ素は、歯を強化し虫歯を予防する効果があります。予防歯科では、高濃度のフッ素を歯に塗布する処置が行われます。
シーラント
シーラントとは、奥歯の溝に特殊な樹脂を詰める処置のことです。この溝は虫歯ができやすい場所であるため、事前にカバーしておくことでリスクを軽減します。
保険が適用されるのはお子様だけですが、大人にも実施する場合があります。
歯科検診
定期的な歯科検診は、予防歯科の基本です。歯科医師が歯や歯茎の状態をチェックし、問題の兆候がないかを確認します。検診を通じて早期に問題を発見できるため、大がかりな治療が必要になるリスクを減らせます。
歯磨き指導
自宅でのケアの質を向上させるために、予防歯科では歯磨きの方法を指導します。個々の患者さまに合ったブラッシング方法や、歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシなどの選び方についてアドバイスを受けることができます。
ライフスタイルのアドバイス
予防歯科では、食事や生活習慣についてのアドバイスも行います。例えば、砂糖の摂取を控えることや、喫煙をやめることなどを指導することが多いでしょう。
予防歯科の費用と頻度

予防歯科を活用する際、気になるのは費用や通院頻度ではないでしょうか。施術内容や個々の口腔内の状態によって異なりますが、ここでは一般的な目安を解説します。
費用の目安
予防歯科の費用は、受ける施術によって大きく異なります。例えば、定期検診や簡単なクリーニングは保険が適用される場合も多く、自己負担額は数千円程度が一般的です。
特殊な検査や治療を行う場合には、費用がかかることがあります。そのため、事前に歯科医院で費用について確認しておくと良いでしょう。
通院の頻度
予防歯科の通院頻度は、患者さまの口腔内の状態によって異なりますが、3〜6か月に1回のペースが一般的です。虫歯や歯周病のリスクが高い人は3か月に1回、リスクが低い人は6か月に1回程度になります。
また、子どもや高齢者、妊娠中の方は、頻度が高くなる傾向にあります。定期的に予防歯科を受けることで、年齢やライフステージに応じたケアが可能になります。
まとめ

予防歯科は、虫歯や歯周病を未然に防ぎ、口腔内の健康を維持するための重要な取り組みです。予防歯科の大きなメリットは、健康な歯を保つことで治療費の負担を軽減し、さらに全身の健康を守れる点にあります。
一方で、通院の手間や保険適用外の施術による費用がデメリットと感じられる場合もあります。
健康な歯を保つことは、日々の生活の質を高めるだけでなく、心身の健康にもつながります。定期的なケアを習慣化することで、歯科トラブルのない快適な生活を実現しましょう。
予防歯科を検討されている方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら、予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。