2025.03.06
インビザラインとは?特徴やメリット、治療の流れを解説!
こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

インビザラインは、目立ちにくく周囲に気づかれずに歯並びを整えられるため、多くの方に選ばれています。治療できる症例が限られているため、治療の仕組みや特徴を正しく理解することが大切です。
この記事では、インビザラインの基本情報やメリット・デメリット、治療の流れ、費用などを詳しく解説します。
インビザラインとは

インビザラインとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、マウスピース型の矯正装置を使用した矯正法です。ワイヤー矯正とは異なり、透明なプラスチック製のマウスピースを装着することで、歯を少しずつ移動させていきます。
最新の3Dスキャン技術を用いて歯の状態を精密に計測し、コンピューター上で治療計画を立てたうえで、一人ひとりに合った矯正装置が作られます。通常、1~2週間ごとに新しいアライナーへ交換し、徐々に歯を理想的な位置へと動かしていきます。
ただし、治療できる症例には限りがあります。そのため、事前に歯科医師の診断を受け、インビザラインで治療できるか確認することが重要です。
インビザラインのメリット

インビザラインには、従来のワイヤー矯正とは異なる多くのメリットがあります。ここでは、インビザラインの主なメリットについて詳しく解説します。
目立ちにくい
インビザラインの最大の特徴は、透明なマウスピースを使用するため装着していても目立ちにくい点です。ワイヤー矯正の場合、金属製の装置が歯の表面に固定されるため、見た目が気になる方も多いでしょう。
一方、インビザラインは薄くて透明なアライナーを歯に装着するため、周囲に気づかれにくく、見た目を気にせずに治療を進めることができます。特に、接客業や人前で話す機会が多い職業の方にとって、大きなメリットとなります。
取り外しできる
インビザラインのマウスピースは、食事や歯磨きの際に簡単に取り外すことができます。
ワイヤー矯正では装置が歯に固定されているため、取り外せません。食べ物が引っかかることもあるため、食事の際に気を遣う必要があります。また、歯磨きもしづらいため、虫歯や歯周病のリスクが高まることが課題でした。
しかし、インビザラインなら装置を取り外せるため、普段どおりに食事を楽しめます。歯磨きも普段と同じようにしっかり行うことができます。
痛みや違和感が少ない
従来の矯正治療では、ワイヤーを締める際に強い痛みを感じることがありました。インビザラインの場合、1~2週間ごとに新しいアライナーに交換しながら少しずつ歯を動かしていくため、急激な圧力がかかることが少ないです。
そのため、痛みや違和感が少ないと言われています。また、金属製のワイヤーやブラケットのように口の中を傷つけることもないため、快適に装着できます。
金属アレルギーの心配がない
インビザラインのマウスピースは、特殊なプラスチック素材で作られています。そのため、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。
ワイヤー矯正では金属アレルギーがあると装置を装着できない場合がありますが、インビザラインならそのような心配が不要です。
治療の進行をシミュレーションできる
インビザラインでは、治療を開始する前にコンピューター上で歯の動きをシミュレーションすることができます。これにより、治療の進行状況や最終的な歯並びのイメージを事前に確認できるため、安心して治療を受けられます。
インビザラインのデメリット

インビザラインには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。治療を始める前に、デメリットもしっかり理解しておくことが大切です。
ここでは、インビザラインの主なデメリットについて詳しく解説します。
治療できる症例に限りがある
インビザラインは、多くの歯列不正に対応できますが、すべての症例を治療できるわけではありません。特に、歯並びの乱れがひどい場合や顎の骨格に関する矯正が必要な場合には、ワイヤー矯正など、他の治療が必要になることもあります。
装着時間を守らないと効果が出にくい
インビザラインで使用するマウスピースは、1日20時間以上装着することが推奨されています。食事や歯磨きの際に取り外せるのがメリットですが、装着時間が短いと予定通りに歯が動かず、治療期間が長引いたり理想の歯並びにならなかったりする可能性があります。
自己管理が苦手な方や、長時間の装着が難しいライフスタイルの方はインビザラインが合わない可能性があるでしょう。
食事のたびに取り外す手間がかかる
インビザラインは食事の際に取り外す必要があります。また、飲み物も、水以外を飲む場合は基本的にマウスピースを外さなければなりません。
マウスピースを装着したままコーヒーやジュースを飲むと、変色や劣化の原因になります。この点が煩わしく感じる人もいるかもしれません。
紛失や破損のリスクがある
インビザラインのマウスピースは取り外し可能なため、誤って紛失したり破損したりするリスクがあります。特に、外食先で外したマウスピースをケースに入れずに置いておき、捨ててしまう方もいます。
紛失したり破損したりした場合、再作製が必要となるため、注意が必要です。
定期的に受診しなければならない
インビザラインは、ワイヤー矯正と比較すると通院回数が少ないものの、定期的なチェックが必要です。一般的には1~2か月ごとに歯科医院で経過を確認し、問題がないかをチェックします。
遠方に住んでいる方や忙しくて通院が難しい方は、歯科医師と相談したうえで治療のスケジュールを調整する必要があるでしょう。
インビザラインの治療の流れ

インビザラインの治療は、デジタル技術を活用した精密な計画のもとで進められます。ここでは、インビザラインの基本的な治療の流れを解説します。
初回相談と精密検査
初回は、歯科医院でカウンセリングや検査を行います。患者さまの歯並びがインビザラインで治療可能かどうかを確認するために、歯科医師による診察も行われます。
インビザラインによる治療が可能だと判断され、治療を進める場合は精密検査を行います。具体的には、以下のような検査を実施します。
問診や視診、精密検査のデータをもとに、患者さまに合わせて治療計画を立てていきます。
治療計画の作成とシミュレーション
精密検査の結果をもとに、専用のソフトウェアを使用して治療計画のシミュレーションを作成します。シミュレーションでは、歯がどのように動いていくか、最終的な仕上がりがどのようになるかを事前に確認することができます。
マウスピースの作製と装着開始
治療計画が完成したら、専用のマウスピース(アライナー)が作製されます。マウスピースは、患者さま一人ひとりの歯並びに合わせて作られます。完成後、最初のアライナーを受け取り、装着の仕方や注意点について歯科医師から説明を受けます。
通常1~2週間ごとにアライナーを新しいものへ交換しながら、少しずつ歯を動かしていきます。アライナーは食事や歯磨きの際に取り外すことができますが、毎日20時間以上装着する必要があります。
定期的な通院と経過確認
治療が始まると、1~2か月ごとに歯科医院で経過を確認します。通院の際には、歯やアライナーの状況をチェックし、必要に応じてアライナーを調整します。治療計画どおりに進んでいるか確認するためにも、定期的な受診が必要です。
保定期間と定期検診
すべてのアライナーを使い終わり、歯が目的の位置まで移動したら、インビザラインの治療は完了となります。
しかし、矯正直後の歯は安定していないため、後戻りを防ぐための保定期間が必要になります。保定期間中は、リテーナー(保定装置)を装着し、歯が元の位置に戻らないように管理します。保定期間は数か月から数年に及びます。
歯の健康を維持するためには、定期的なメンテナンスが重要です。矯正終了後も定期検診やクリーニングを受けることで、きれいな歯並びを維持できます。
インビザラインで治療する場合にかかる費用

矯正治療は自費診療となるため、治療費は歯科医院によって異なります。ここでは、インビザラインにかかる費用の目安を解説します。
<インビザラインの種類ごとの相場や治療期間>
種類 |
相場 |
適応症例 |
治療期間 |
インビザライン・エクスプレス |
20~40万円 |
ごく軽度 |
3~4ヶ月 |
インビザライン・ライト |
45~65万円 |
軽度 |
最大5ヶ月 |
インビザライン・モデレート |
70~90万円 |
中度 |
1年 |
インビザライン・コンプリヘンシブ |
80~100万円 |
重度 |
1年半~3年 |
インビザライン Go |
35~50万円 |
前歯部分のみ |
最大7ヶ月 |
まとめ

インビザラインは、透明なマウスピースを使用するため目立ちにくく、快適に矯正できる治療法です。取り外し可能で食事や歯磨きがしやすいというメリットがあるため、多くの人に選ばれています。
インビザラインは、見た目の美しさと快適性を重視した矯正方法ですが、自己管理が求められる治療でもあります。矯正を検討している方は、歯科医と相談しながら自分に合った治療方法を選びましょう。
インビザラインを検討されている方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら、予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。