歯周病治療の費用はどのくらい?治療法と進行を抑える方法も解説

2025.03.20

2025.03.20

歯周病治療の費用はどのくらい?治療法と進行を抑える方法も解説

こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

歯周病のイメージ

歯周病は、放置すると歯を失う原因となる深刻な疾患です。

しかし、早期に治療すれば、進行を抑えたり改善したりすることが可能です。歯周病の治療を検討している方にとって、最も気になるのは治療費用ではないでしょうか。治療法によって費用が異なるため、あらかじめ知っておくことが大切です。

この記事では、歯周病の治療法とその費用について詳しく解説します。また、歯周病の進行を防ぐためのセルフケアや生活習慣の見直しについてもご紹介します。治療を検討している方や歯周病を予防したい方は、ぜひ参考にしてください。

歯周病の治療法

スケーリングのイメージ

歯周病の治療法は、進行度合いによって異なります。初期段階では簡単な処置しか行いませんが、進行すると外科的な治療が必要になることもあります。ここでは、歯周病の代表的な治療法を紹介します。

スケーリング(歯石除去)

スケーリングとは、歯の表面に付着した歯石やプラークを専用の器具で除去する治療法です。歯石は歯ブラシでは取り除けないため、歯科医院での専門的なケアが必要です。特に、初期段階の歯周病(歯肉炎)は、スケーリングで改善することも多いです。

ルートプレーニング

ルートプレーニングは、歯周ポケット内の歯根に付着した歯石や細菌を取り除き、歯根表面を滑らかにする処置です。これにより、細菌が再付着しにくくなり、歯周病の進行を防ぐことができます。スケーリングと併用されることが多いです。

歯周外科手術

歯周病が進行し、歯周ポケットが深くなっている場合は、外科的な治療が必要になることがあります。フラップ手術では、歯ぐきを切開し、歯根や骨の深い部分に付着した歯石や炎症組織を除去します。手術後は縫合し、治癒を待ちます。

再生療法(エムドゲイン・GTR法)

歯周病が進行して歯を支える骨が破壊された場合、骨の再生を促す治療が行われることがあります。エムドゲイン療法やGTR(組織誘導再生)法といった治療法があり、特殊な薬剤や膜を使用して歯周組織の回復を促します。

歯周病の治療は保険適用の対象になる?

歯周病の治療が保険適用になるかどうかのイメージ

歯周病の治療には、健康保険が適用されるものと、適用されないものがあります。基本的な治療は保険適用の範囲内で行うことができますが、より高度な治療や審美的な要素が含まれるものは自費診療となる場合が多いです。

治療を受ける前に、どの治療に保険が適用されるのかを把握しておくことが大切です。

保険が適用される治療法

保険が適用される治療には、スケーリング(歯石除去)やルートプレーニング、フラップ手術などがあります。さらに、定期的なメンテナンスやクリーニング(PMTC)も保険診療で受けられる場合があります。

保険が適用されない治療法

一方で、保険が適用されない治療もあります。例えば、エムドゲイン療法やGTR法(組織再生誘導法)などは、失われた歯周組織や骨を再生するための高度な技術が必要となるため、自費診療となることが一般的です。

エムドゲイン療法では特殊な薬剤を使用するため、治療費は高額になり、1回の施術で数万円から十数万円程度かかることがあります。GTR法は、歯槽骨の再生を促すために特殊な膜を使用する治療で、保険適用の対象外となり治療費用が高くなります。

また、レーザーを用いた歯周病治療も、保険適用の対象外になることが多いです。医院によって費用に差があるので、事前に確認しておきましょう。

歯周病を治療する場合にかかる費用

歯周病治療にかかる費用のイメージ

歯周病の治療費用は、治療法の種類や保険が適用されるかどうかによって大きく異なります。保険が適用される治療であれば安価ですが、自由診療の場合は高額になることもあります。

ここでは、それぞれの治療法ごとの費用相場について解説します。

保険が適用される治療の費用

スケーリング(歯石除去)は、1回あたり2,000円〜3,000円程度が相場です。歯周病の初期段階であれば、スケーリングだけで改善することも多いでしょう。

ルートプレーニングは、1回あたり3,000円〜5,000円程度で受けることができます。スケーリングとルートプレーニングは同時に行われることも多く、定期的に受ければ歯周病を予防・改善できます。

フラップ手術などの歯周外科治療は、歯周病が重度になった場合に必要となる処置です。1回あたり1万円〜2万円程度の費用がかかります。

保険が適用されない治療の費用

保険が適用されない自由診療になると、治療費は大幅に高くなります。例えば、エムドゲイン療法は1本の歯に対して5万円〜10万円程度かかります。GTR法(組織再生誘導法)も同様に、1部位につき10万円〜20万円程度の費用が発生します。

また、レーザー治療は、1回あたり5,000円〜3万円程度が相場となります。自由診療は治療の選択肢が広がるメリットがありますが、費用が高額になるため、事前に治療計画と予算をしっかり確認することが大切です。

治療後のメンテナンスにかかる費用

歯周病の治療後には、定期的なメンテナンスが必要です。保険が適用される範囲内でクリーニングを受ける場合、1回あたり2,000円〜3,000円程度です。自由診療のメンテナンスを受けると、1回あたり5,000円〜1万5,000円程度かかることもあります。

メンテナンスを怠ると再発リスクが高くなるため、口内の健康を保つために必要な費用と捉えましょう。

歯周病の進行を抑える方法

歯周病の進行を抑えるフロスなどデンタルケア用品のイメージ

歯周病は一度進行すると完治するのが難しくなるため、予防したり早い段階で対策したりすることが重要です。歯周病の進行を抑えるためには、毎日のセルフケアと定期的な歯科検診を組み合わせることが効果的です。

ここでは、具体的な予防方法について詳しく解説します。

正しい歯磨きの習慣を身につける

歯周病の最も基本的な対策は、正しい歯磨きです。歯周病の主な原因はプラーク(歯垢)に含まれる細菌であるため、正しいブラッシングを行ってプラークを除去できれば、歯周病を予防できるのです。

歯磨きでは特に、歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)の汚れをしっかり落とすことが重要です。歯ブラシの毛先を歯ぐきに向け、軽い力で小刻みに動かすバス法などのブラッシング方法を取り入れると、効果的にプラークを除去できます。

デンタルフロスや歯間ブラシを活用する

歯周病の進行を抑えるうえでは、デンタルフロスや歯間ブラシを活用することも欠かせません。歯と歯の間の汚れは歯ブラシだけでは十分に落としきれないため、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して清掃することが大切です。

生活習慣を見直して改善する

生活習慣の見直しも欠かせません。食生活の乱れや喫煙、ストレスの蓄積は、歯周病のリスクを高める要因となります。

糖分の多い食事は細菌の繁殖を助長するため、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。特に、ビタミンCやカルシウムを多く含む食品を積極的に摂取すると、歯ぐきの健康維持に役立ちます。

また、喫煙は歯周病の進行を早める大きな要因の一つです。タバコに含まれるニコチンは血流を悪化させ、歯ぐきの免疫力を低下させるため、喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病のリスクが高まります。歯周病の進行を防ぐためにも、禁煙を検討しましょう。

定期的に歯科検診を受ける

定期的な歯科検診も、歯周病の進行を抑えるために欠かせません。自分では取りきれない歯石やプラークを専門的に除去してもらうことで、歯ぐきの健康を維持できます。一般的に、3ヶ月〜6ヶ月に1回のペースで歯科医院でのクリーニングを受けることが推奨されます。

特に、過去に歯周病の治療を受けた人は、再発を防ぐためにも高頻度でメンテナンスを受けるべきでしょう。1〜2ヶ月に一度と指示されることもあるかもしれません。

口内の状態を考慮して適切な頻度を提案してくれるので、歯科医師の指示に従って受診しましょう。

まとめ

歯周病を治して食事を楽しむ女性

歯周病は、放置すると歯を失う原因となるだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるため、早いうちから治療することが重要です。歯周病の治療には、スケーリングやルートプレーニング、フラップ手術、再生療法などさまざまな方法があります。

費用や保険適用の有無は治療法によって異なります。再生療法やレーザー治療などの自由診療を選択すると高額になることもあります。

歯周病の治療費や予防方法を理解し、適切な対策を行うことで健康な歯と歯ぐきを維持できます。毎日のケアを怠らず、定期的に歯科医院で検診を受けることで、将来的な歯のトラブルを防げるでしょう。

歯周病の治療を検討されている方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。