2025.05.15
マウスピース矯正のメリットとは?デメリットと治療の流れも
こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

マウスピース矯正は、歯並びを整えるための矯正治療として、近年広く知られるようになりました。マウスピースは透明で目立ちにくく、自分で取り外しが可能なため、特に見た目やライフスタイルへの影響を気にする方に支持されています。
しかし、メリットだけではなく、当然ながらデメリットや注意点も存在します。実際に治療を検討するにあたっては、両方の側面や治療の流れなどを正しく理解することが大切です。
この記事では、マウスピース矯正のメリットやデメリット、治療の流れなどについて詳しく解説していきます。ご自身に合った矯正方法を選ぶための参考として、ぜひ最後までご一読ください。
マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは、透明な樹脂製のマウスピースを使って、歯並びを徐々に整えていく矯正方法です。従来の金属製のワイヤーやブラケットを使用する矯正方法とは異なり、見た目が自然であることが大きな特徴です。
マウスピース矯正では、複数のマウスピースを患者さまごとにオーダーメイドで作成し、定期的に交換しながら、少しずつ歯を動かしていきます。1つのマウスピースをおおよそ1〜2週間で次のものに交換し、最終的に理想的な歯並びへと導きます。
マウスピースは透明な素材で作られているため、装着中でも目立ちにくく、日常生活において他人に気づかれにくいという利点があります。また、取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際に煩わしさを感じにくく、口腔内の清潔を保ちやすいという点も人気の理由となっています。
マウスピース矯正は、軽度から中等度の不正咬合に対応できるケースが多く、特に審美面を重視する方にとって有力な選択肢となっています。
マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比べて多くのメリットを持っており、特に見た目や快適さを重視する人に選ばれる傾向があります。
ただし、ただ目立たないという理由だけで選ぶのではなく、どのようなメリットがあるのかを理解し、納得して治療を受けることが大切です。ここでは、マウスピース矯正の主なメリットについて、項目別に詳しく解説します。
見た目が自然で目立ちにくい
マウスピース矯正の最大の特徴は、装置が透明で目立ちにくい点です。装着していても他人に気づかれにくく、仕事や学校、プライベートでも人前で話す機会が多い方にとって大きなメリットとなります。
矯正中であることを知られたくない方や、見た目に配慮したい場面が多い方にとっては非常に有用な選択肢となります。
自分で取り外しができる
食事や歯磨きの際にマウスピースを取り外すことができるのも大きなメリットです。これにより、食事の際に装置を気にする必要がなく、硬い食べ物や粘着性のある食べ物も制限なく楽しめます。
また、歯磨きやフロスの使用も通常通り行えるため、口腔内の衛生を保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクを抑えることができます。これは、ワイヤー矯正にはないメリットです。
痛みや不快感が少ない
ワイヤー矯正では金属が口内に当たるため口内炎ができやすいですが、マウスピースは滑らかな樹脂で作られており、口の中を傷つけにくくなっています。また、段階的に少しずつ歯を動かしていくため、急激な痛みを感じることが少ないのも特徴です。
矯正治療は痛そうというイメージを持っている人にとっては、安心できるポイントでしょう。
通院頻度が低い
ワイヤー矯正では月に一度の調整が必要ですが、マウスピース矯正はあらかじめ複数枚のマウスピースを渡され、指定されたタイミングで交換する形式が多いです。そのため、通院は1〜2か月に1回程度がほとんどです。
多忙なビジネスパーソンや遠方に住んでいる方も、負担が少なく、計画的に治療を進めることが可能です。
治療のシミュレーションが可能
マウスピース矯正では、治療開始前に専用のソフトウェアで歯の動きをシミュレーションできる場合が多く、治療の進み方や最終的な仕上がりを視覚的に確認できます。治療の進行が見えるため、安心して治療に臨むことができます。
マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正は多くのメリットを持つ一方で、すべての人にとって完璧な治療法というわけではありません。実際に治療を始めてから「思っていたのと違う」と後悔するのを防ぐためにも、事前にデメリットもしっかりと理解しておきましょう。
以下で、代表的なマウスピース矯正のデメリットを詳しく解説します。
適応できる症例が限られている
マウスピース矯正は、すべての歯並びに対応できるわけではありません。軽度から中等度の不正咬合には効果的ですが、重度の咬み合わせの問題や骨格に原因がある場合には、十分な効果が得られないことがあります。
そのため、矯正を希望する場合は、歯科医師による診断を受け、自身の症例がマウスピース矯正で治療できるかどうかを確認する必要があります。
装着時間の自己管理が必要
マウスピース矯正では、1日20時間以上の装置の装着が推奨されています。つまり、食事や歯磨きの時以外は常に装着しておく必要があります。
自己管理ができていないと、予定された歯の動きが進まず治療が長引いたり、結果が思うように得られなかったりする可能性があります。特に、生活が不規則な方や意志が弱いと感じる方には、自己管理が大きな負担になるかもしれません。
紛失や破損のリスクがある
マウスピースは取り外しができるため、紛失したり破損したりするリスクがあります。特に、外食時や外出時にケースに入れずに保管した場合、捨ててしまうこともあります。
マウスピースをなくすと再製作が必要になり、費用がかかるだけでなく、治療の進行にも影響を及ぼします。常に専用のケースで保管し、管理を徹底する必要があるのです。
治療費が高額になることもある
マウスピース矯正は基本的に自費診療であるため、保険が適用されないケースがほとんどです。費用は治療内容や使用するシステムによって異なりますが、部分矯正の場合で10万~50万円、全体矯正の場合だと100万円ほどすることが多いです。
事前に見積もりを確認し、納得した上で始めることが重要です。
マウスピース矯正の流れ

マウスピース矯正は、歯科医院に行けばすぐに始められるわけではありません。効果的に治療を進めるためには、事前の検査や計画が非常に重要です。
ここでは、マウスピース矯正がどのような手順で進んでいくのか、一般的な流れに沿って紹介します。
カウンセリング・初診相談
矯正治療の最初のステップは、カウンセリングです。歯並びや噛み合わせの悩み、治療への希望、過去の歯科治療の履歴などをヒアリングし、マウスピース矯正による治療が可能かどうかを確認します。不安や疑問がある場合は、このタイミングで相談しておきましょう。
精密検査と診断
カウンセリングの後は、レントゲン撮影や口腔内の写真撮影、歯型のスキャンなどの精密検査が行われます。これらの結果をもとに歯の動きがシミュレーションされ、治療方針も決定されます。治療期間や費用もこの段階で提示されるため、納得してから契約に進みます。
マウスピースの作製
検査の結果やシミュレーションに基づいて、オーダーメイドのマウスピースが作製されます。1セットではなく、段階ごとに歯を少しずつ動かす複数のマウスピースが一括で作られるのが一般的です。製作には通常2〜4週間ほどかかることがあります。
装着開始と定期チェック
マウスピースが届いたら、歯科医師の指導のもとで装着を開始します。通常は1〜2週間ごとに次の段階のマウスピースに交換し、歯を徐々に移動させていきます。定期的な通院(1〜2か月に1回程度)で進捗を確認し、必要に応じて微調整を行います。
治療完了後の保定期間
目標とする歯並びになったら矯正は終了ですが、その後にリテーナー(保定装置)を使用する必要があります。これは歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを防ぐための大切なプロセスで、最低でも半年〜1年程度は装着が推奨されます。
まとめ

マウスピース矯正は、目立たず快適に歯並びを整えられる治療法として多くの人に支持されています。特に、透明で取り外し可能な点は、見た目や生活の自由度を重視する現代人にとって大きなメリットです。
一方で、適応できる症例が限られていたり、自己管理が求められたりといった注意点もあるため、すべての人に合っているとは限りません。そのため、治療を始める前には、自分の症例がマウスピース矯正で治療できるかどうかをしっかり確認することが大切です。
この記事が、あなたの矯正治療に関する判断の一助となれば幸いです。気になる方は、まずは歯科医院でのカウンセリングから始めてみてはいかがでしょうか。
マウスピース矯正を検討されている方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら、予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。