2025.06.19
歯医者で定期的に検診を受けるメリットと行う内容、頻度を解説!
こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

歯のトラブルは、痛みが出たときにはすでに進行しているケースが多く、治療が長引くことも少なくありません。そのため、歯医者で定期的に検診を受けることが、口腔内の健康維持につながります。
本記事では、定期検診でおこなう具体的な内容や受診頻度・メリットなどを解説していきます。口の中の健康を維持したい方は、ぜひ参考にしてください。
歯医者で定期的に検診を受けるメリット

定期的に歯医者で検診を受けると、さまざまなメリットを得ることができます。以下に、定期的に検診を受けるメリットを解説します。
虫歯や歯周病の早期発見・予防効果
歯医者で定期検診を受ける最大のメリットは、虫歯や歯周病を早期発見できることです。日常の歯磨きでは見落とされやすい奥歯や歯の間に潜む、初期の虫歯を見つけることができます。
虫歯は初期段階では自覚症状がほとんどないため、痛みを感じてから歯医者を受診すると進行している場合が多いです。定期的な検診により、虫歯を初期段階で発見できれば、削る範囲を最小限に抑えることも可能になります。
歯周病も、歯茎の腫れや出血といった初期症状を見逃さずに対処することで、歯を失うリスクを大幅に減らせます。
口腔環境の改善
定期検診では、歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニングを受けられます。普段の歯磨きでは除去しきれないプラークや歯石を、専用の器具を使って隅々まで除去します。
歯周ポケットの奥深くに蓄積した汚れは、通常の歯磨きでは取り除くことができません。プロのクリーニングを受ければ、口腔内の細菌数を大幅に減らすことができます。
施術後は歯の表面がツルツルになり、汚れが付着しにくい状態を保てるため、次回の検診まで良好な口腔環境を維持しやすくなるでしょう。
将来的な治療費の大幅な節約
定期検診を受けることは、長期的に見ると医療費の大幅な節約につながるでしょう。虫歯を放置して神経を取る治療が必要になったり、歯周病が進行して抜歯が必要になったりすると、治療費が増加します。
定期検診は1回あたり数千円程度です。年に数回の検診費用と、虫歯や歯周病が進行した場合の治療費を比較すると、予防に投資するメリットは大きいでしょう。また、健康な歯を長く保つことで、入れ歯やインプラントなどの高額な補綴治療を避けられます。
全身の健康も保てる
口腔内の健康は、全身の健康と密接に関係していることが明らかになっています。歯周病菌は血流に乗って全身に運ばれ、心疾患や糖尿病、早産・低体重児出産などの発症リスクを高めることが分かっています。
定期的な歯科検診により口腔内を清潔に保つことで、これらの疾患のリスクを軽減できるでしょう。また、よく噛める健康な歯を維持することで、消化吸収が安定し栄養状態の改善にもつながります。
口臭予防と社会生活の質向上
定期検診では口臭の原因となる細菌も除去されるので、口臭予防にも効果的です。口臭は虫歯や歯周病・舌苔などが原因となることが多く、定期検診によるケアで根本的な改善が期待できます。
清潔感のある口元は、相手に好印象を与える重要な要素となります。
歯医者の定期検診では何をする?

歯医者の定期検診は治療ではなく予防が主な目的です。虫歯や歯周病の早期発見・早期対応により、将来的な大きな治療を避けることができます。
以下に、歯医者の定期検診でおこなうことを紹介します。
虫歯の有無を確認
定期検診では、まず歯科医師が歯をチェックします。初期の虫歯は痛みがないため、患者さま自身では気づきにくいため歯科医師の確認が大切です。歯と歯の間や歯と歯茎の境目は、歯ブラシが届きにくく虫歯になりやすいため、重点的に確認をおこないます。
初期虫歯が発見された場合、進行を防ぐためのフッ素塗布や生活習慣の改善指導を受けることができます。
歯周病の進行状況をチェック
歯周病は、初期の段階では自覚症状が少ない疾患です。定期検診では、歯茎の色や腫れ、出血の有無を確認し、歯周ポケットの深さを専用の器具で測定します。
正しいブラッシング方法の指導
一人ひとりの口腔内の特徴に合わせて、効果的な歯磨きの方法を指導します。歯ブラシの選び方から磨く順序・力の入れ方まで、具体的なアドバイスを受けることが可能です。
指導された内容を意識して自宅でのケアに取り組むことで、虫歯や歯周病へのリスク大きく減らせるでしょう。
プラークと歯石の除去
普段の歯磨きでは落としきれないプラークや歯石を、専用器具を使って丁寧に除去します。超音波スケーラーという機器を使用して、歯と歯茎の境目や歯周ポケット内の汚れまでしっかりと取り除きます。
プラークや歯石を除去することは、口臭の改善や歯茎の健康維持につながります。また、歯石は一度付着すると歯ブラシでは取れないため、定期的な除去が不可欠です。
歯面研磨とフッ素塗布
クリーニング後は、歯の表面を滑らかに研磨し、着色汚れも除去します。その後、虫歯予防効果の高いフッ素を歯の表面に塗布することで、歯質を強化し細菌の繁殖を抑制します。フッ素塗布は子どもの虫歯予防に効果的ですが、大人にとっても有効とされています。
レントゲン撮影による詳細な診断
定期検診では、目視では確認できない部分をレントゲン撮影によってチェックします。歯と歯の間の虫歯や、歯の根の状態、顎の骨の高さなど確認することが可能です。
歯の詰め物や被せ物の下に新たな虫歯ができている場合や根の先に膿が溜まっているケースでは、目視ではある程度進行しないと分からないことがあります。定期的にレントゲン写真を撮ることで、重要な情報を得られます。
口腔内写真の撮影と記録
現在の口腔内の状態を写真で記録し、前回の検診時と比較することで、わずかな変化も把握できます。患者さまご自身にも口腔内の状態を視覚的に理解していただけるため、予防意識の向上にもつながるでしょう。
食生活や生活習慣の改善提案
虫歯や歯周病は生活習慣病のひとつです。間食が多い方やダラダラ食べの習慣がある方は、虫歯や歯周病になりやすいといわれています。そのため、食事の回数やタイミング・糖分の摂取量などに関するアドバイスをおこないます。
どれくらいの頻度で検診を受けたほうがよい?

定期検診の頻度は、一般的に3〜6か月に1回とされています。
ただし、すべての患者さまが同じ頻度で検診を受ける必要はありません。個人の口腔内の状態やリスクレベルに応じて、適切な頻度を調整することが大切です。虫歯になりやすい体質の方や、歯周病の進行が心配される方は、1〜3か月に1回の頻繁な検診が推奨されます。
一方、口腔内の状態が非常に良好で、セルフケアも十分にできている方であれば、6か月に1回の検診でも十分な効果を得られるでしょう。喫煙習慣がある方や糖尿病などの全身疾患をお持ちの方などは、より頻繁な検診が必要になる場合があります。
また、年齢によっても適切な検診頻度は変わってきます。子どもの場合は、乳歯と永久歯の生え変わり時期で歯の状態が変化しやすいため、3〜4か月に1回の検診が理想的です。乳歯や生えたての永久歯は、虫歯のリスクが高くなるため注意深い観察が必要になります。
高齢になると、唾液分泌量の減少や免疫力の低下により、口腔内のトラブルが起こるリスクが上がります。そのため、65歳以上の方には3〜4か月に1回の検診が推奨されています。
検診の頻度は、ご自身の口腔内に合わせて歯科医師と相談しながら決めましょう。
まとめ

歯医者での定期検診は、歯や歯茎の健康を守るためには必要です。痛みが出てから受診すると、治療が大がかりになる可能性が高くなります。定期的に歯科医院に通うことでトラブルを未然に防げるでしょう。
検診では、虫歯や歯周病のチェックに加え、歯石除去やブラッシング指導もおこない、セルフケアの質も自然と高まります。受診頻度は一般的に3〜6か月に1回が目安ですが、口内の状態によって異なるため、まずは歯科医に相談してみましょう。
自分の歯を一生使い続けるためには、日常のケアに加えてプロの目によるチェックが不可欠です。歯医者での定期検診を習慣にして、健康を守りましょう。
歯科検診を検討されている方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら、予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。