子どもが虫歯にならないために!今すぐ始めたい予防法とは?

2025.06.26

2025.06.26

子どもが虫歯にならないために!今すぐ始めたい予防法とは?

こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

虫歯になり歯が痛む子ども

乳歯は大人の歯に比べてやわらかく、虫歯になりやすい特徴があります。また、歯みがきの技術が未熟だったり定期検診に行っていなかったりすると、虫歯はすぐに進行します。

しかし、日頃から正しい知識と習慣を身につけておけば、虫歯を未然に防ぐことは十分可能です。

この記事では、子どもの虫歯の原因や予防する方法、そして乳歯の虫歯が将来の歯にどんな影響を与えるのかまで、詳しく解説します。大切なお子さまの歯を守るために、今日からできることを一緒に見直していきましょう。

子どもは虫歯になりやすい?

虫歯になりやすい子どもの歯のイメージ

子どもの歯は大人と比べて虫歯になりやすいと言われていますが、それにはいくつかの理由があります。単に甘いものが好きだからというだけではありません。虫歯のリスクは、歯の構造や生活習慣、口腔ケアの未熟さなど、複数の要因が絡み合って高まっています。

以下に、子どもが虫歯になりやすい主な理由を解説します。

歯の質が未熟で酸に弱いから

乳歯は大人の永久歯と比べてエナメル質や象牙質が薄く、酸に対する抵抗力が弱いという特徴があります。食後に口内で発生する酸に長くさらされると、虫歯の進行も早くなります。また、生えたての永久歯も歯質が未熟なため、注意が必要です。

歯みがきが不十分だから

小さな子どもは自分で上手に歯をみがくことが難しく、磨き残しが多くなりやすいです。自分でしっかり磨いたつもりでも、実際には食べかすや歯垢がたくさん残っていることもあります。特に、奥歯や歯の裏側は磨きにくく、食べかすが残りやすいです。

子どもが自分できれいに歯を磨けるようになるまでは、保護者の仕上げ磨きが欠かせません。

食事やおやつの回数が多いから

子どもは一度の食事で十分な量を食べられず、朝昼晩の3食に加えて、おやつを摂ることが一般的です。また、飲み物もジュースや乳酸菌飲料などの糖分の多いものを選ぶことが多く、口の中が長時間酸性状態になりやすいです。

食べ物を口にする回数が多いほど、虫歯菌が活動しやすくなる環境が整います。ダラダラ食べをしない、食後はうがいをする、おやつは砂糖の少ないものにするなどの工夫をすることが大切です。

唾液の働きが不安定だから

唾液には、口の中を中和し虫歯菌の活動を抑える働きがあります。子どもは大人に比べて唾液の分泌量が少なく、十分に働きにくい傾向があります。特に、就寝中は唾液の分泌が減るため、寝る前にしっかり歯を磨かないと虫歯が進行しやすくなります。

子どもが虫歯になるのを予防する方法

子どもが虫歯になるのを予防するため歯磨きを毎日丁寧に行うイメージ

虫歯は一度できると自然には治らず、治療が必要になります。子どもの場合、乳歯の虫歯を放置すると永久歯への悪影響も懸念されるため、予防が何よりも重要です。

ここでは、家庭で実践できる虫歯予防の方法について、具体的に紹介します。

毎日の歯みがきを丁寧に行う

虫歯予防の基本は、やはり毎日の歯みがきです。子どもが自分で磨く習慣をつけることは大切ですが、それだけでは不十分です。小学校低学年頃までは、保護者が仕上げ磨きを行うことが望ましいです。

特に、奥歯や歯と歯の間は虫歯ができやすいため、丁寧に確認しながら磨いてあげましょう。

フッ素を取り入れる

フッ素には、歯の表面を強くし、虫歯の原因となる酸に対する抵抗力を高める効果があります。フッ素入りの歯みがき粉を使うだけでも効果がありますが、年に数回、歯科医院でフッ素塗布を受けるとより虫歯予防に効果的です。

市販のフッ素ジェルやフッ素洗口剤も家庭で取り入れやすい方法です。

食習慣を見直す

糖分を多く含む食品や飲料を頻繁に口にすることは、虫歯のリスクを高めます。甘いお菓子やジュースなどは、時間や量を決めて与えるようにしましょう。

また、おやつは、間食ではなく補食と考え、栄養価が高く虫歯になりにくいものを選ぶことも有効です。チーズやナッツ、果物などを選ぶと良いでしょう。だらだらと食べるのではなく、時間を決めて食べることも大切です。

定期的な歯科検診を受ける

虫歯は初期の段階では自覚症状がないため、見落とされることが多いです。3〜6か月に1回の定期検診を受けることで、虫歯の早期発見・早期治療が可能になります。歯科衛生士による専門的なクリーニングやブラッシング指導も受けられるため、予防意識を高める機会にもなります。

シーラント処置を検討する

シーラント処置とは、奥歯の噛む面にある溝を歯科用樹脂で埋めて、虫歯を防ぐ処置のことです。奥歯は食べかすがたまりやすく、特に生えたての永久歯は虫歯になりやすいため、小児歯科ではシーラントを勧められることがあります。

痛みもなく短時間で終わる処置なので、歯科医師と相談して導入を検討してみましょう。

乳歯の虫歯が永久歯に及ぼす影響

乳歯の虫歯が永久歯に及ぼす影響イメージ

「どうせ生え変わるから乳歯の虫歯は放っておいても大丈夫」と思っていませんか。実は、乳歯の虫歯を放置すると、その後に生えてくる永久歯にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。乳歯は一時的なものではなく、子どもの口腔環境の基盤となる重要な存在なのです。

ここでは、乳歯の虫歯が永久歯に及ぼす影響について解説します。

永久歯の位置や形に影響する

乳歯には、後から生えてくる永久歯の道しるべとしての役割があります。そのため、乳歯が虫歯で早く抜けたり炎症が長引いたりすると、生えてくる永久歯の位置や形に影響を及ぼす可能性があります。

結果として歯並びが悪くなり、将来的に矯正治療が必要になることも少なくありません。

永久歯の形成異常を引き起こす

乳歯の根の下には、次に生えてくる永久歯の芽(歯胚)が存在します。乳歯が虫歯になって根の先まで感染が広がると、そのすぐ近くにある歯胚にも悪影響を及ぼし、永久歯の形成異常(変色、形の異常)を引き起こすことがあります。

このような永久歯は虫歯になりやすく、強度も低いため、将来的なリスクが高まります。

心理的ストレスや自己肯定感への影響

乳歯の虫歯によって見た目が悪くなったり痛みや不快感が続いたりすると、子ども自身が口元にコンプレックスを抱くようになることがあります。人前で笑うのをためらうようになる、自己肯定感が低下するなどのケースもあります。

健康な歯は、心の成長にも関係しているのです。

噛む力の発達や食習慣に悪影響が出る

虫歯によって痛みが生じると、子どもは痛いほうの歯を使わずに噛むようになるため、左右のバランスが崩れることがあります。よく噛めないことが原因で食べ物の選り好みが激しくなったり、柔らかいものばかり食べるようになったりすると、顎や全身の発達にも影響します。

また、咀嚼は脳の発達にも関わるため、虫歯を放置することで学習面にも間接的な影響を及ぼす可能性があります。

言葉の発音に影響を及ぼす可能性がある

前歯の乳歯に虫歯がある場合、発音に支障が出ることがあります。特に、さ行やた行など、舌と歯の接触が必要な音では、虫歯や歯の欠損が発音の不明瞭さを引き起こすことがあります。このような経験が、話すことへの自信の低下につながるケースもあるでしょう。

虫歯への抵抗感が薄れる

乳歯のうちに虫歯を経験し、痛みや不快感を覚えながらもそのまま放置されていた場合、子どもに虫歯は放っておいても平気なものと認識される恐れがあります。こうした意識が将来の口腔ケアの意識低下に繋がることもあり、虫歯を繰り返す習慣につながりかねません。

まとめ

正しい歯みがきを歯科医院で教わり練習する子ども

子どもが虫歯にならないようにするためには、日々の生活習慣やケアの積み重ねが何よりも重要です。乳歯は一時的な歯と思われることが多いですが、実際には永久歯の健康や歯並びに大きな影響を与える存在です。虫歯は放置すればするほど進行し、治療も複雑になります。

しかし、適切な予防策を講じることで高い確率で予防できます。家庭での歯みがきや食習慣の見直しに加えて、歯科医院での専門的なケアも取り入れることで、虫歯リスクは大きく減少します。

お子さまの虫歯の予防を検討されている方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。