こんな人は要注意!虫歯になりやすい人の特徴と予防法

2025.10.16

2025.10.16

こんな人は要注意!虫歯になりやすい人の特徴と予防法

こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

虫歯を鏡で確認する女性

虫歯は多くの人にとって身近な口腔トラブルの一つですが、同じ生活をしていても、虫歯になりやすい人とほとんど虫歯にならない人が存在するのを不思議に感じたことはないでしょうか。

虫歯の原因といえば、甘いものの食べ過ぎや歯磨き不足といったイメージが強いですが、実はそれだけではなく、体質や生活習慣、口の中の環境が複雑に影響しています。

今回は、虫歯ができるメカニズムから、虫歯になりやすい人の特徴、そして予防のための具体的な方法までを詳しく解説します。虫歯を予防したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

虫歯ができるメカニズム

虫歯菌のイメージ

まずは、虫歯がどのようにしてできるのか、その仕組みを理解することが大切です。

虫歯は、口の中に存在するミュータンス菌などの細菌が食べ物の糖分を分解し、酸を作り出すことから始まります。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かすことで、歯に穴が開き、虫歯が進行していきます。

この状態を脱灰と呼びます。脱灰された部分は、唾液の働きである程度まで自然に修復されることもあります。

しかし、間食が多かったり、甘いものを頻繁に口にしたりしていると、口の中が酸性の状態になりやすく、再石灰化が追いつかなくなります。その結果、虫歯が深く進行していくのです。

また、虫歯の進行速度やできやすさは、歯の質や唾液の量、口腔内の清掃状況など、個人差があります。

つまり、虫歯は、細菌・糖分・歯の質・時間という4つの要素が揃ったときに発生しやすくなります。これらのリスク要因のどれかをコントロールすることで、虫歯を防ぐことができるのです。

虫歯になりやすい人の特徴

ドーナツをおいしそうに食べる女性

虫歯になりやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか。以下に詳しく解説します。

甘いものをよく食べる人

甘いお菓子やジュースなど、糖分を多く含む食品を頻繁に摂る人は虫歯になりやすいです。

虫歯菌はお口の中に残った糖分をエサにして酸を作り出し、その酸によって歯が溶かされます。特に、キャラメルなど粘着性の高い甘い食べ物は、歯にくっつきやすく、長時間にわたって虫歯菌のエサになってしまいます。

また、食べる回数や時間帯も重要です。一度にたくさん食べるよりも、何度も間食をするほうが、口の中が酸性の状態にさらされる時間が長くなり、虫歯のリスクが高まります。特に、食後に歯を磨かず、甘い飲み物をだらだら飲み続ける習慣がある人は要注意です。

虫歯を防ぐためには、甘いものの摂り方を見直すことが必要です。量だけでなく、摂取するタイミングや頻度にも気を配り、食べたあとはしっかりと口の中を清潔に保つように心がけましょう。

歯磨きが不十分な人

毎日の歯磨きは虫歯予防の基本ですが、実際には多くの人が磨いているつもりで終わっているのが現実です。磨き残しがあると、虫歯菌が繁殖しやすくなります。特に、歯と歯の間や奥歯の溝などには磨き残しが生じやすいため、虫歯ができやすい部位です。

歯磨きの時間が短かったり、力任せに磨いていたりすると、汚れがしっかり落とせていない場合があります。デンタルフロス・歯間ブラシを併用することで、細かい部分に付着した汚れを落とすことが可能です。

唾液の分泌量が少ない人

唾液は、虫歯を防ぐうえで非常に重要な役割を果たしています。

唾液には、口の中を潤すだけでなく、食べかすや細菌を洗い流す作用や、虫歯の原因となる酸を中和する働きがあります。また、歯の表面を修復する再石灰化を助ける働きもあり、健康な口腔環境を維持するためには欠かせない存在です。

しかし、加齢やストレス、薬の副作用、病気などが原因で唾液の分泌量が減ると、これらの自浄作用が弱まり、虫歯になるリスクが高まります。また、日頃から水分をあまり摂らない人や、口呼吸の習慣がある人も、唾液が不足しがちです。

唾液の分泌を促すためには、こまめな水分補給を心がけるとともに、キシリトール入りのガムを噛む、よく噛んで食事をとる、リラックスする時間を持つといった工夫が有効です。

生活習慣が乱れている人

生活習慣の乱れは、口腔内環境にも大きな影響を与えます。

たとえば、ストレスや疲労が蓄積すると、免疫力が低下し、細菌に対する抵抗力が弱くなります。食後すぐに寝てしまう習慣も、虫歯を引き起こす大きな要因のひとつです。健康な体づくりと同様に、虫歯を予防するためにも規則正しい生活を意識することが大切です。

歯並びが悪い人

歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくい部分が増え、磨き残しが発生しやすくなります。歯と歯が重なっている部分や、隙間がある箇所にはプラークが溜まりやすいため、虫歯になるリスクが高まるのです。

特に、永久歯が生えそろったばかりの子どもや、矯正治療中の方は注意が必要です。矯正治療によって歯並びを整えることで、歯磨きがしやすくなるため、虫歯のリスクを軽減することが可能です。

過去に虫歯になったことがある人

これまでに過去に虫歯になったことがある人も虫歯になりやすい傾向があります。過去に虫歯になったということは、虫歯になりやすい生活習慣があったり口腔ケアが不十分だったりするためです。

たとえば、甘いものをよく食べる、歯磨きが不十分などといった行動が習慣化している場合、それを見直さない限り、虫歯を繰り返すリスクは高まります。

過去の虫歯の経験は、今後の予防に活かすことができます。ご自身のリスク傾向を把握し、丁寧なセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアを組み合わせることで、再発を防ぎ、健康な口腔環境を維持していくことが大切です。

虫歯を予防するためには

歯磨きする子ども

ここでは、虫歯を予防する方法について解説します。

しっかりと歯磨きをする

虫歯を予防するためには、しっかりと歯磨きをすることが大切です。

歯磨きをするときは、歯と歯ぐきの境目、奥歯の溝、歯の裏側など、磨き残しやすい箇所を意識して磨くようにしましょう。また、歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、細かい部分に付着した汚れも落とすことができます。

最低でも朝と夜の2回、特に就寝前は丁寧に磨くようにしましょう。

食生活を見直す

虫歯を予防するためには、食生活を見直すことも大切です。糖分の多い食品や飲み物を控えることはもちろん、バランスの良い食事を意識することで、虫歯の予防につながります。

特に、野菜や乳製品に含まれるカルシウムやリンなどには、歯の再石灰化を助け、歯質を強くする効果があります。また、よく噛んで食べることで唾液の分泌が促されます。

さらに、間食の頻度を減らし、規則正しい食事リズムを整えることが、虫歯になりにくい体質づくりに役立ちます。

フッ素を活用する

フッ素には、歯の再石灰化を促進し、歯質を強くする働きがあります。虫歯菌が出す酸に対して歯を守るバリアの役割を果たすため、虫歯予防に非常に効果的です。

フッ素配合の歯磨き粉を使用することはもちろん、歯科医院でのフッ素塗布や、フッ素入りの洗口液などを取り入れるのもよいでしょう。特に虫歯になりやすい子どもや高齢者には、フッ素の活用が非常に有効です。

唾液の分泌を促す

唾液の分泌量が増えることで、虫歯の原因となる酸を中和し、細菌の活動を抑える効果が得られます。唾液の分泌を促すためには、水分をしっかりと摂ることが大切です。また、キシリトール入りのガムを噛むことも、唾液の分泌を促進する手段として有効です。

さらに、リラックスする時間を持ち、ストレスを軽減することも重要です。

定期的に歯科検診を受ける

定期的に歯科検診を受けることも重要です。定期的に歯科医院で検診を受けていれば、万が一、虫歯になっていても早期に発見できるでしょう。

また、検診では、虫歯や歯周病の有無だけでなく、磨き残しや歯石のチェック、必要に応じたクリーニングやフッ素塗布も行われます。自分では気づきにくいリスクを把握するためにも、少なくとも半年に1回は歯科医院を受診しましょう。

まとめ

笑顔の三世代家族

虫歯は誰にでも起こりうる身近な病気ですが、日々の生活習慣やケアの方法によって、そのリスクを大きく減らすことが可能です。

虫歯になりやすい人には、甘いものを多く摂る、歯磨きが不十分、唾液が少ない、生活リズムが乱れているなど、共通する特徴が見られます。これらを自分に当てはめてみることで、虫歯予防の第一歩が始まります。

また、虫歯を予防するためには、しっかりと歯磨きをするだけでなく、食生活を見直すこと、フッ素を活用することなども重要です。虫歯になる前にできることを積極的に行い、健康な歯を保ちましょう。

虫歯の症状にお悩みの方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。