2025.10.23
子どもの歯科検診はいつから受ける?行う内容と頻度も
こんにちは。大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」です。

子どもの健やかな成長には、歯の健康管理が欠かせません。乳歯は、永久歯に生え変わるまでの間に使用するだけのものではありません。食事や発音、さらには将来の歯並びにも大きな影響を与えるのです。乳歯を健康に保つためには、歯科検診が欠かせません。
しかし、子どもの歯科検診はいつから始めるべきか、どのような内容が行われるのか、どのくらいの頻度で通う必要があるのかなど、疑問に思う保護者の方は多いのではないでしょうか。
本記事では、子どもの歯科検診の必要性や具体的な検診内容、そして適切な通院頻度について、わかりやすく解説します。
子どもの歯科検診はいつから受けるべき?

子どもの歯科検診をいつから開始すべきなのか、迷っている保護者の方が多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、お子さまの最初の歯科検診は、乳歯が生え始めた時期に受けると良いでしょう。
目安としては生後5〜6か月頃です。乳歯が1本でも生えた時点で、歯科検診を検討しましょう。早い段階で歯科医師との関係を築くことで、お子さまが成長した後、歯に関する不安や疑問があった際に気軽に相談できる体制が整います。
病院の受診を嫌がるお子さまは少なくありませんが、口腔トラブルを防いで歯を守るためにも、歯科検診を活用しましょう。
子どもの歯科検診では何をする?

定期検診といっても、実際にどのようなことが行われるのか不安な方もいるのではないでしょうか。以下に、子どもの歯科検診で一般的に行われる内容について解説します。
虫歯の有無と進行度の確認
まずは、虫歯の有無とその進行度を確認します。乳歯は永久歯よりもエナメル質が薄く虫歯が進行しやすいため、早期に発見・治療することが非常に重要です。虫歯が見つかった場合は、どのような治療が必要かを説明し、保護者と相談の上で処置を検討します。治療しなくても経過観察が可能な場合や、フッ素塗布で対応できる場合もあります。
乳幼児期は単独での歯磨きが難しく、食べ物や飲み物の影響によって虫歯のリスクが高くなります。歯科医師による専門的なチェックを受けることで、早期に問題を発見できるでしょう。
さらに、定期的に口内トラブルの有無を確認していれば、虫歯治療の負担を減らすことにもつながります。痛みや不安を伴う治療ではなく予防的なケアを受けることで、虫歯を防ぎましょう。
歯並びや噛み合わせのチェック
歯が生え揃ってきた時期から、歯並びや噛み合わせの状態にも注意して検診を行います。早期に不正咬合が見つかれば、成長を利用しながらの治療が可能になることもあるでしょう。例えば、受け口が疑われる場合は、あごの成長バランスを整える装置が効果的な場合があります。
歯の生え変わりの進行状況の確認
乳歯から永久歯への生え変わりは、お子さまの成長段階を知るうえで重要なポイントです。歯科検診では、乳歯が抜けて永久歯が正しく生えているか、順番通りに生えているかなどをチェックします。また、生え変わりの時期が早すぎたり遅すぎたりしていないかも確認します。
永久歯が生え始める時期に、顎のスペースが足りなくなって歯が重なって生えてくることがあります。歯科検診では、永久歯が生えるスペースが確保できているかどうかも確認するため、将来的な歯並びの問題を予防することにもつながるでしょう。
歯磨きの仕方と生活習慣の確認
日常の歯みがきが適切に行われているかを確認し、必要に応じてブラッシング指導をおこないます。歯ブラシの選び方や歯の磨く順番、力の入れ方など、家庭でのケアが効果的になるようアドバイスをもらえます。
特に、低年齢のうちは保護者が仕上げ磨きを行うため、保護者の方も正しいケアの方法を身につけられるようにしましょう。
また、食生活や生活習慣についても触れて、虫歯になりやすい状態になっていないかをチェックします。
フッ素塗布や歯のクリーニング
検診の最後に、虫歯の予防処置としてフッ素塗布も行うことが多いでしょう。フッ素には、歯の再石灰化を促進したり、虫歯菌の活動を抑えたりする効果があり、子どもの未発達な歯を守るのに非常に有効です。特に、乳歯や生えたばかりの永久歯はフッ素の効果を受けやすく、定期的な塗布が推奨されています。
また、子どもの口内環境は成長とともに変化しやすいため、お子さま自身や保護者の方が完璧に歯を磨くのは難しいと言えます。そのため、歯のクリーニングも実施されることがあります。歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使ってプラークや着色を取り除くことで、虫歯や歯肉炎の予防につながります。
子どもが歯科検診を受ける頻度

一般的には、1年に2〜4回の頻度で歯科検診を受けたほうがよいといわれています。子どもの歯は虫歯になりやすく、進行も早いためです。
歯科検診は、虫歯を早期に発見することはもちろん、歯並びやあごの成長が適切に進んでいるかのチェックを受ける機会でもあります。そのため、最低でも年に1〜2回は歯科検診を受けて、問題がないか歯科医師の目で確認してもらいましょう。
特に、乳歯が生え揃う3歳頃までに2回ほど受診し、口腔の健康状態を確認しておくとよいでしょう。3歳以降は、年齢や口腔状態に応じて定期的に受診してください。
子どもが歯科検診を嫌がる場合は

子どもによっては、歯科医院に行くこと自体を怖がったりイヤだと思ったりする場合もあります。こうした不安や拒否反応は、必ずしも本人の意志の弱さによるものではなく、成長過程の自然な心理反応ともいえるでしょう。未知のものに不安を感じるのは、人として当然の反応です。
重要なのは、保護者が焦らず根気よくサポートを続けることでしょう。ここでは、子どもが歯科検診を嫌がったときに試したい工夫をご紹介していきます。
ゆっくり慣れさせる
歯医者という場所に慣れるまでは、無理に治療を行う必要はありません。自宅で歯磨きのときにフッ素ジェルを使用したり、歯科医院の絵本を一緒に読んだりすることで、歯科医院に慣れやすくなるでしょう。
歯科検診では痛みを伴うような治療は基本的に行いませんので「口の中を見てもらおう」と励ましてあげてください。どのようなことを行うのか説明しながら、歯科検診に対する不安を軽くしてあげることが重要です。
ポジティブな体験を重ねる
痛みのある治療ではなく、定期検診のための受診であることを伝え、ポジティブな体験であることを伝えてあげましょう。検診後に好きなおもちゃを一つ買う、検診に行けたらシール帳にシールを貼るなど、小さなご褒美を用意するのも有効です。
また、付き添った方だけでなく、ご家族全員で褒め合うことで、お子さまのモチベーションをさらに高められるかもしれません。
子どもの気持ちを尊重する
初めての歯科医院では、子どもが緊張するのは当然と言えます。無理に診察台に座らせるのではなく、最初は診察室に慣れることから始めてもよいでしょう。器具に触れてみたり、歯科助手さんと話したり遊んだり、雰囲気になじむことを優先しても構いません。
回数を重ねて慣れてもらい、少しずつ口を開ける練習をしていけば、ストレスなく検診に移行できるでしょう。
しっかりと準備をする
歯科検診の数日前から、絵本やアニメを使ったり、歯医者さんごっこをしたり、歯医者は怖いところではないということを理解してもらうための準備を始めましょう。同じように診察をすることを事前に伝えれば、不安感の軽減につながります。
まとめ

子どもの歯を健康に保つためには、定期的な歯科検診が欠かせません。歯科検診では、虫歯予防だけでなく歯並びや噛み合わせのチェック、正しい歯磨き指導など、将来の健康を支えるさまざまなことが行われます。
お子さまの歯科検診を検討されている方は、大阪市中央区南本町「堺筋本町駅」1号出入口より徒歩1分にある歯医者「ヤマシタデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、「歯の健康に出会う歯医者」として安心・安全を心がけて診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療やインプラント、予防歯科にも力を入れています。診療案内ページはこちら、予約フォームもございますので、ぜひご覧ください。